ニューオーリンズ・セインツの地元帰還が正式に決定した。

先月、ハリケーン『アイダ』の発生によってチームが避難を余儀なくされた後、今週にはシーザーズ・スーパードームの屋根で小規模な火災が発生したが、ルイジアナ州知事とニューオーリンズ市長は現地10月3日（日）にセインツの本拠地であるシーザーズ・スーパードームにてニューヨーク・ジャイアンツ戦を開催する準備が整ったとNFLに伝えている。

ジョン・ベル・エドワーズ州知事の広報担当者であるクリスティーナ・スティーブンスがメールで『NFL.com』に明かしたところによると、「知事はセインツの試合がニューオーリンズに戻ってくることを歓迎するとともに、ハリケーン『アイダ』の被害を受けたチームに必要なものを提供するためにNFLや他チームが尽力してくれたことに感謝している」とのこと。

セインツのコミュニケーション統括責任者を務めるグレッグ・ベンセルは、チームが来週の日曜日に予定しているホームゲームに問題なく参加できることを確認した――これはプレシーズン最終戦の中止と、後に市内全域で停電の被害をもたらした『アイダ』がメキシコ湾岸に上陸することを受けて8月27日にチームが避難して以降、初めてとなる真のホームゲームだ。

関係者によれば、ニューオーリンズのラトヤ・カントレル市長もスタジアムの準備が整ったことをNFLに書面で確認したという。

16年前に発生したハリケーン『カトリーナ』では屋根の大部分が破壊されたシーザーズ・スーパードームは、アイダによって主要な構造を破壊されることなく存続している。火曜日にはスタジアムの屋根で3回の火災が発生した――屋根の清掃に高圧洗浄機を使用していたために起きた事故と思われる――が、建物は表面的な損傷しか受けていない。

テキサス州の複数箇所に臨時本部を設置したセインツは9月12日にジャクソンビルのTIAAバンク・フィールドでグリーンベイ・パッカーズとの“ホーム”開幕戦を実施して38対3で勝利した。先週の26対7で敗れたカロライナ・パンサーズ戦と、26日に控えるマサチューセッツ州フォックスボロで開催されるニューイングランド・ペイトリオッツ戦を経て、ようやくセインツは本当の意味でホームに戻ってくる。

ショーン・ペイトンHC（ヘッドコーチ）はチームが月曜日に本部をメテリーに戻す予定だと話している。

【RA】