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スターターとしての地位を確立する好機を得たワシントンQBハイニケ

2021年09月27日(月) 01:09

ワシントン・フットボール・チームのタイラー・ハイニケ【AP Photo/Alex Brandon】

現地26日(日)に開催されるバッファロー・ビルズ戦で、ワシントン・フットボール・チームのクオーターバック(QB)タイラー・ハイニケは負傷したライアン・フィッツパトリック代わって再び先発出場する。ハイニケが先週のようなプレーを続けることができれば、先発する機会は長期に渡る可能性が出てくる。

関係者によると、ハイニケにはこの仕事を続ける好機にあるという。一方、股関節を亜脱臼していたフィッツパトリックは11月中旬までに故障者リザーブ(IR)から復帰してアクティブロースターに戻れる程度に回復するはずだ。

どのような役割を果たすかは、ハイニケのプレーによって決まるだろう。

オールド・ドミニオン大学出身でドラフト外フリーエージェント(FA)だったハイニケはワシントンを助けるためにビジネススクールを一時中断してフットボールに再挑戦したことで有名だが、2021年シーズンに初先発したニューヨーク・ジャイアンツ戦では接戦を制して印象を残した。このとき、ハイニケはパス46回中34回の成功、336ヤード、タッチダウン2回、インターセプト1回という記録だった。フィッツパトリックのリリーフとして出場したシーズン第1週のロサンゼルス・チャージャーズ戦でも同様に、パス15回中11回を通して122ヤード、タッチダウン1回をマーク。2回の出場機会、2回のパフォーマンスが彼のチャンスを確かなものにしている。

ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラがカロライナ・パンサーズにいた頃、キャム・ニュートンが負傷しても彼が仕事を失うことはなかった。ワシントンでは状況が異なり、主な理由はフィッツパトリックがチームにとって新参者であり、フランチャイズスターターではないからだ。他の選手について決定していないとはいえ、明らかに別の状況にある。

また、理由の1つとしてハイニケに対する選手の反応の良さが挙げられる。ただのバックアップに過ぎないハイニケだが、サイドラインでもロッカールームでもチームメイトを結束させているようだ。声を大にしてハイニケを支持しているチームメイトはディフェンシブエンド(DE)チェイス・ヤング以外にもいる。誰もがハイニケをリーダーとして扱っているのだ。

組織内にはすでに、ハイニケが中心になっていると気づいている者もいる。この傾向が続けば、彼らは今後さらに前進する機会を得るだろう。また、スナップの60%参加を含む1勝ごとに12万5,000ドル(約1,400万円)のインセンティブが得られるため、ハイニケはもう少し稼ぐこともできる。

故障者リザーブから今週の練習に参加できるようになったワイドレシーバー(WR)のカーティス・サミュエル(鼠径部)がシーズン第4週に出場できるため、ハイニケにとってさらに都合の良い状況となり得るかもしれない。

【RA】