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驚異の記憶力をもつベアーズQBフィールズ、シーズン第3週に先発としてデビュー

2021年09月27日(月) 01:21

シカゴ・ベアーズのジャスティン・フィールズ【NFL】

クインシー・エイブリーはシカゴ・ベアーズのクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズが高校生だったころから一緒に仕事をしている。そのため、ベアーズの新たな先発選手がデビューに向けてどのような準備ができているかと尋ねられた際に思い浮かぶのはフットボールフィールドでの出来事ではない。

『QB Takeover(クオーターバック・テイクオーバー)』を運営しているQB指導者のエイブリーは「11年生になると、NFLのコンセプトが詰まったエリート向けの11冊のプレーブックを手に入れる」と懐古し、次のように続けている。

「そして、基本的にジャスティンはそれを自力で習得した。10日ほどで彼はフォーメーションを前から後ろまで記憶して、どちらの方向にも走れるようになっていた。フォーメーションを変えることもできた。守備のコンセプトをそれぞれ理解していたんだ・・・あれだけ若くして実現している人を見たことがない。そして、今もその能力を高めている」

先発QBのアンディー・ダルトンが骨折したため、注目のドラフト1巡目指名選手であるフィールズ――シカゴが全体11位の指名権を得るまでトレードアップして獲得――が先発することになった。ヘッドコーチ(HC)マット・ナギーはダルトンが好調であれば先発は彼の仕事だと、はっきり述べている。そして、いわゆる“たられば”では考えていない。

今週に「ジャスティンはクリーブランド戦に勝てるようにすることを気にしている」と明かしたナギーHCは「私はアンディが好調であれば彼がスターターになると言いたいだけで、それ以外にない」と続けている。

フィールズが現地26日(日)に行われる試合でブラウンズ守備陣を撃破したとしても疑問は残る。確かに、うれしい問題ではある。フィールズは最初の2試合でそれぞれプレーしているため、正確にはデビュー戦ではない。練習中にも何度か「アッと」思わせる瞬間があったという報告もある。それでも、初の先発出場は注目に値するものであり、フィールズは「自分はこのためにいる」とコメントしている。

フィールズのことを誰よりも知っているエイブリーは彼を信じている。

エイブリーは「メンタルの面では、ジャスティンはどの新人にも負けないくらい準備ができていると思う。彼はオフェンスをよく理解しているし、誰よりもうまく処理できる。彼が先発QBになるのをとても楽しみにしている」とコメント。

フィールズはダルトンよりもモバイル型のプレーヤーであり、オフェンスの中で少しでも動けるようであれば、フィールズが先発する意味をなす。それこそエイブリーが望んでいることであり、フィールズがタックル陣の外でプレーする機会を与えようとしている。

「フィールドに出るたびにジャスティンが最も運動能力の高い選手の1人だということは周知の事実だ」とエイブリーは語った。「ポケットの外では守備陣に大きなストレスを与えられる。それが彼の特徴で、爆発的なプレーやダイナミックなプレーを可能にするのだ」

フィールズは助言をさほど必要としていない。

エイブリーは「ただただ、自分らしくプレーするに尽きる。彼がやるべきことを全部やってくれると信じている。彼は素晴らしい仕事をするだろう」と話した。

【RA】