キャパニックがロースター残留、先発QBはガバードに
2016年09月05日(月) 15:06サンフランシスコ・49ersのロースター入りを果たしたものの、コリン・キャパニックが先発クオーターバック(QB)に指名されることはなかった。
ベテランQBキャパニックは53人のロースターには登録されたものの、コーチ(HC)チップ・ケリーは第1週で対決するロサンゼルス・ラムズとの試合にはブレイン・ガバードが先発で出場すると発表した。これにより、キャパニックが2番手QB、そしてクリス・ポンダーが3番手QBという形になった。
キャパニックがロースターに残ったのは少し驚きだったと言える。それでも現地1日(木)に行われたプレシーズン最終戦では強肩を生かし、16プレードライブでタッチダウンを決めるなど、まずまずの活躍を見せてチームの勝利に貢献している。一方のガバードはキャパニックがケガの治療に励んでいる間にオフェンスを引っ張ってきた。
国歌斉唱の際に不起立だったことが問題視され、フィールド上での活躍に影を落としてしまったキャパニック。そんなキャパニックの判断を支持するHCケリーは実力の少ないポンダーを2番手にするわけにもいかず、キャパニックをチームにとどめている。
今後の焦点は2016年にどの程度、キャパニックにプレー時間を与えられるのか。NFLメディアのマイク・ガラフォロ氏は『NFL Network(NFLネットワーク)』上でキャパニックの将来的な契約条件も問題視されるだろうと報じている。
キャパニックは現在1,190万ドル(約12億3,000万円)が保証されており、プレー時間によって200万ドル(約2億円)のロースターボーナスが与えられる。来シーズンにはおよそ2,500万ドル(約25億8,000万円)におよぶケガの保証金が与えられることになっている。
同氏は「これだけの保証金がかかっているとなると、QBロバート・グリフィン3世と同様に、ケガを恐れてチームがあまりプレーさせないことも考えられる」と伝えている。
議論はこれからも続くことだろう。キャパニックはひとまずチーム残留となった。