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ペイトリオッツへの恨みはなく、パンサーズへの加入を喜ぶCBギルモア

2021年10月09日(土) 02:07

ニューイングランド・ペイトリオッツのスティーブン・ギルモア【Winslow Townson/AP Images for Panini】

現地6日(水)にまとまったトレードで、かつて年間最優秀守備選手賞に輝いたコーナーバック(CB)スティーブン・ギルモアがニューイングランド・ペイトリオッツからカロライナ・パンサーズへと移籍し、地元凱旋を果たした。

2023年ドラフト6巡目指名権と引き換えにパンサーズとのトレードに合意する前から、ペイトリオッツはベテランコーナーバックであるギルモアを放出する予定だった。オールプロ選出の経歴を持つギルモアは、今オフシーズンに求めていた新契約の不成立が原因でペイトリオッツへの反感を募らせていたものの、クラブを恨んでいたわけではないと話している。

『Associated Press(AP通信)』によれば、木曜日にギルモアは「ビジネスだからな。よくあることだ。俺はそこで良いシーズンを過ごしてきたけど、今はパンサーになったことに満足している」とコメントしたという。また、カロライナ上陸を決定づけた慌ただしい水曜日をギルモアは「クレイジー」だと表現した。

「毎年ゼロからやって、毎年稼がないといけない。それが俺の考え方だ。俺は毎年ページをめくり、欲しいものをすべて得ようとしている。俺はどんな状況でもそう考えている」とギルモアは言う。

ギルモアは最初の5シーズンをバッファロー・ビルズで過ごした後、2017年にペイトリオッツと契約。オフシーズンに受けた大腿(だいたい)四頭筋損傷の修復手術が原因で2021年シーズンはPUP(故障者)リスト登録された状態で開幕を迎えている。

サウスカロライナ州ロックヒル出身のギルモアはカレッジ時代にサウスカロライナ大学でプレーしていた。そしてプロとして地元に戻ってきたのだ。

ギルモアは「ずっとプレーしたいと思っていた場所だ。チームの状況を見ると、可能性を感じる。自分が行きたいところに行くためには、たくさんの努力をしなきゃいけないけど、ここへ来られたのは間違いなく素晴らしい機会だ」と話している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ジアルディは以前、ギルモアは健康でランニングにも励み、大腿四頭筋に「問題は一切ない」と報じていた。

NFLのルール上、ギルモアがPUPリストから外れることができるのはパンサーズがニューヨーク・ジャイアンツと対戦するシーズン第7週となる。

「一日一日を大切にしてトレーニングスタッフを信じて努力し、時が来たらできることをやるつもりだ」とギルモア。

ギルモアがオールプロに選出された当時の実力を発揮すれば、現在、パスディフェンスで2位につけ、失点数は3番目に少ないパンサーズ守備陣はさらに他チームを脅かす存在になるだろう。

【RA】