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タイタンズ戦オーバータイムのインターセプトを悔やむコルツQBウェンツ

2021年11月01日(月) 13:47


インディアナポリス・コルツのカーソン・ウェンツ【AP Photo/AJ Mast】

インディアナポリス・コルツはクオーターバック(QB)のカーソン・ウェンツがいなければ競り合うことすらできなったかもしれない。しかし、ウェンツが試合終了間際に2つのインターセプトを喫したことで、コルツがテネシー・タイタンズにオーバータイムの末に34対31で敗れたのもまた事実だ。

ウェンツは試合後に「試合終盤のミスについて自分を責めたのは間違いない」と記者たちに話している。

ウェンツの失速は24点の同点で迎えた第4クオーターの後半から始まった。ウェンツは予定していたスクリーンプレーをタイタンズのパスラッシュに阻まれ、ディフェンダーが迫って来るなか、パニックに陥りながらもプレーを継続させようとした。だが、苦し紛れに左手で放ったパスはタイタンズのコーナーバック(CB)エライジャ・モルデンの手に渡り、相手にとっていとも簡単なタッチダウンを決められるという無残な結果に終わった。

「彼らはうまくカバーしてきた」とウェンツは話す。「本当にひどいプレーだったよ。1対1の状況でなんとかボールを手放そうとした次の瞬間には倒れかけていた。あのプレーはやり直したい。かなり痛いミスだった」

コルツのヘッドコーチ(HC)フランク・ライクはそのプレーコール自体を嘆き、ウェンツをあのような危険な状況に置くべきではなかったと次のように話している。

「あれは100%私の責任だ。良くないコールだった。モ(アリーコックス)に対するスクリーンだったんだが、完全に読まれていた。これまでにやったことのないプレーだったにもかかわらず。試合のあの時点で彼らがそんなことを考えているとは思わなかった。あのような状況でスクリーンをコールするようなことはないと、私は長年の経験から知っていた。あのプレーが終わった直後にサイドラインに来たカーソンには“100%私の責任だ”と伝え、悪いプレーコールだったことを認めた。なんとか対応してくれるように言ったんだ」

ウェンツはその後のドライブで、42ヤードのパスに対するディフェンスのパスインターフェアペナルティに助けられながら、5回のプレーで75ヤードを稼いで得点に成功し、このミスを挽回した。試合を延長戦に持ち込むことができたが、終盤に再びウェンツがインターセプトを喫したことでコルツの運命は決まった。

オーバータイムの出だしは両者ともにパントで最初のドライブを終えている。続くコルツのドライブでウェンツがプレーアクションで後ろにさがったところから放ったパスをタイタンズのセーフティ(S)ケビン・バイアードが見事に見破り、ランニングバック(RB)マイケル・ピットマンのルートを遮った。バイアードが14ヤードを稼いだことでタイタンズは敵陣の32ヤードラインにまで迫ることができた。

その4プレー後にタイタンズのキッカー(K)ランディ・ブロックが44ヤードのフィールドゴールを決めて試合を制した。

オーバータイムでのターンオーバーについてウェンツは「いろいろやろうとし過ぎたんだと思う」とコメントしている。「スクリメージラインに近いカバレッジを振り切っていたピットに無理やりつなごうとしたところ、バイアーが突然どこからともなく現れてとんでもないプレーをしでかした。俺は完全にオープンな状況でピッツにチェックダウンパスを決められると思っていたけど、バイアーの方が上手だったよ。あの二つは本当に痛恨のミスだ」

試合序盤のコルツは、ウェンツが最初の2つのドライブをタッチダウンで締めくくり、14点でリードしていた。しかしながら、試合が進むに連れてウェンツの精彩に欠いたパスが続く。いくつかのドライブでは長いパスがインコンプリートに終わり、そのうちの一つはターンオーバーとなっている。ウェンツは最終的に51回のパスのうち27回を成功させて231ヤードを稼ぎ(1アテンプトあたり平均4.5ヤード)、タッチダウン3回とインターセプト2回を記録した。

6勝2敗のタイタンズがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区をリードしている中、勝てる試合を落としたことは、3勝5敗のコルツにとって大きな痛手となった。

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