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セインツQBウィンストンはACL断裂とMCL損傷でシーズン終了

2021年11月02日(火) 04:38

ニューオーリンズ・セインツのジェイミス・ウィンストン【Michael DeMocker / NFL LCC via AP】

ニューオーリンズ・セインツがタンパベイ・バッカニアーズに勝利したシーズン第8週の試合で膝を痛めたクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンのシーズンは早々に終りを迎えることになった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地1日(月)、情報筋の話として、MRI検査の結果、ウィンストンがACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂していることが確認され、残るシーズンを欠場すると報道。ラポポートはウィンストンがMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)も損傷していると付け加えた。

その後、セインツのヘッドコーチ(HC)を務めるショーン・ペイトンがウィンストンは残るシーズンを欠場すると認めている。

今回の診断結果はウィンストンが第2クオーター序盤に相手ラインバッカー(LB)デビン・ホワイトに引きずられて地面に倒れた後、ACLを断裂していると言われた初期の検査結果を裏付けるものだ。反則のホースカラータックルを取られたこのタックルはウィンストンの左膝を不自然に内側に曲げてしまうほどのプレーだった。

日曜日の試合後、ペイトンHCはウィンストンが「重大な」ケガを負ったと明かしており、36対27でセインツが勝利した後、ウィンストンは松葉杖をついていた。

ペイトンHCのもとで復活を目指していたウィンストンにとっては残酷なニュースだ。昨シーズンはドリュー・ブリーズの後釜を排していたものの、ブリーズが現役を退いた今季はウィンストンが先発の座を射止めてセインツを5勝2敗に導いてきた。アップダウンはありながらも、バッカニアーズ時代よりも大きなネガティブプレーを抑えることには成功しており、2021年シーズンはパス161回を投げて95回成功、1,170ヤード、14タッチダウン、インターセプト3回を記録している。

今オフシーズンに1年契約でセインツ復帰にこぎつけたウィンストンはシーズン終了後にフリーエージェント(FA)になることが決まっているため、今回の負傷は痛手にほかならない。とりわけ、ACL断裂に加えてMCLも損傷したことによる回復プロセスが今後のキャリアの展開を左右することになるだろう。

セインツがプレーオフ進出に向けて順調にシーズンを過ごす一方で、ペイトンHCは今後、司令塔に関してはより不確実な状況を管理していかなければならない。スーパーボウル優勝経験を持つペイトンHCはここ数年、ブリーズが欠場を余儀なくされた際には見事な采配を見せてきた。脳しんとうで離脱しているバックアップQBのテイサム・ヒルか、あるいはベテランQBのトレバー・シーミアンに託すのか、ペイトンHCは決断を迫られている。ウィンストン負傷を受けてバッカニアーズ戦に途中出場したシーミアンはチームの勝利に貢献した。

シーミアンはNFLキャリアのうち25試合に先発出場――2016年から2017年のデンバー・ブロンコス時代に24試合、2019年にニューヨーク・ジェッツで1試合――しており、成績は13勝12敗だ。

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