自分の首は心配していないと1勝7敗のドルフィンズHCフローレス
2021年11月02日(火) 14:35マイアミ・ドルフィンズはサンデーゲームでバッファロー・ビルズに26対11で敗れ、7連敗を喫した。これで今シーズン1勝7敗となる。ブライアン・フローレスがドルフィンズのヘッドコーチ(HC)になってから3シーズンで、1勝7敗のスタートを切ったのはこれが2回目だ。
2020年に10勝6敗を記録したことでドルフィンズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の中で躍進する日も近いという楽観的な見解をもたらした。紙面上のドルフィンズは悪くない。しかしながら、フィールド上では勝てる試合を落としたり、規律を重んじるヘッドコーチにしてはあまりにも多くのミスを犯したりと、惨憺(さんたん)たる状況だ。
11月に入ってフローレスHCの首が危ないのではないかといううわさが回り始めているが、本人は自分の職について心配していないようだ。
フローレスHCは「私は選手のことだけを心配している」と『ESPN』のマルセル・ルイ・ジャックに述べた。「彼らをより良くすること、その手助けをすることだけが気がかりだ。だから、自分の仕事については考えていない」
フローレスHCはいつも通り試合後にオーナーのスティーブン・ロスとジェネラルマネジャー(GM)のクリス・グリアと会ったことは認めたが、そこで何が話し合われたかは明かさなかった。
ドルフィンズのファンはフローレスHCのチームがチャンスを無駄にするのを見て不満を感じている。いずれも殿堂入りを果たしているドルフィンズの元フルバック(FB)ラリー・ゾンカや、元ディフェンシブエンド(DE)のジェイソン・テイラーは今のドルフィンズの問題点を公の場で指摘し始めた。
ゴールドのジャケットを着た元選手たちが公然と決定に異議を唱えて、ヘッドコーチの身に良いことが起きた試しはない。
フローレスHCにとってよりひどい状況は、シーズン第9週にホームで開催される1勝7敗のヒューストン・テキサンズとの対戦に敗れることだ。それは、昨シーズンにポテンシャルを見せていたチームのヘッドコーチにとって、最悪の事態と言えよう。そのポテンシャルを活かすどころか、ドルフィンズは崩壊の一途を辿っており、その責任を真っ先に負うのはたいていヘッドコーチだ。
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