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4勝4敗のブロンコスで眠って7勝1敗のラムズで目覚めたとOLBボン・ミラー

2021年11月04日(木) 15:54

ロサンゼルス・ラムズのボン・ミラー【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

ロサンゼルスにやってきたアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラーは、ハリウッドにいるかのように感じているようだ。

現地3日(水)、ロサンゼルス・ラムズの一員として初めての記者会見に臨んだミラーは「このチームの一部になれて興奮している」と話した。

チームの記録によると、ミラーは「(ショーン)マクベイコーチはすごくエネルギーがあって、素晴らしいコーチだ。まるで映画みたいさ。本当に。映画みたいだし、そこにいることにワクワクしている」とコメントしたという。

ミラーはラムズのキャストに加わった最新のスターであり、チームにはディフェンシブラインマン(DL)アーロン・ドナルドやクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォード、コーナーバック(CB)ジャレン・ラムジー、ワイドレシーバー(WR)クーパー・カップといった役者がそろい踏みだ。

ミラーにとってのここ数日の急転直下は、月曜日にデンバー・ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンに呼ばれたことから始まった。

「別物だよ。映画みたいな感じだ。月曜日に仕事に行って、トレーニングルームにいたら、ジョージが俺と話したがっていると言われた。俺は11年このリーグにいるから、この話し合いが何のことかはもう分かった」と8度のプロボウラーにしてキャリアでサック110.5回を記録してきたミラーは言う。

「最初はつらかった。俺はこの感覚を、トゲを抜くような感じだと言ってきた。最初は痛い。すごく痛い。俺はそこに11年間いたんだ。他のことは何も知らない。俺はデンバー・ブロンコスの一人だった。彼らは俺に、俺がラムズにトレードされると言った。つらかった。すべてのものに別れを告げた。俺の家を見て、11年の間の思い出をすべて見返した。きつかったよ。でも、火曜日の朝に出発したとき、きれいな山並みが見えて、俺は心の中でこう言った。“デンバー・ブロンコスから旅立って、到着したときにはロサンゼルス・ラムズだ”って」

「俺が到着するとカメラクルーがいて、温かく歓迎された。すぐに身体検査を受けに行った。ここの施設に来て、選手とのミーティングを始めて、いい感覚になっていった。本当にいい感覚になっていったんだ。ここにいる才能ある選手たち。俺は4勝4敗の状態で眠って、目が覚めたら7勝1敗になっていた。結局、そんなに悪くなかったわけだ。俺にとっては良くなっている。組織にとっても良くなっている。ただ、アーロン・ドナルドやジャレン・ラムジー、レナード・フロイド、マシュー・スタッフォード、そして彼の堅実なオフェンシブラインと一緒にプレーするんだという現実に馴染むだけさ。彼らは堅実なチームを手に入れた。デンバー・ブロンコスはまだチームを築いているところだ。彼らは今もファミリーだけど、このチームはすでに勝つ準備があり、チャンピオンシップを戦う態勢ができている。俺はその一部であることにエキサイトしているんだ」

ラムズ守備陣の二つ名に触れつつ、ミラーは「信じられない。“フィアサム・フォーサム”の話は聞いたことがあるだろ。伝説的な守備陣の話を。俺たちはそれを再現したい」とコメントした。

昨年に守備面でNFLのナンバー1とされていたラムズは、2021年の8週が終わった時点で全体の21位に後退している。スコアリングディフェンスは10位、ラックが2位、レッドゾーンのディフェンスが4位となっている。もちろん、こういった数字には惑わす面がある。4勝4敗、守備全体6位のチームで眠ったミラーが、7勝1敗、守備全体21位のチームで目覚めたように。

年間最優秀守備選手賞に3度選ばれたことのある新チームメイトに触れながら「映像は毎週見るし、サックのハイライトを見るだろう。そこではとにかく(ドナルドが)クレイジーだ」と話したミラーは、こう続けている。

「彼にはトリプルチームが組まれていた。俺にも過去10年、トリプルチームが組まれていた。これで6人だ。それに、レナード・フロイドや、他の選手がたくさんいる。こいつは楽しいだろうな」

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