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【2016年第1週】ブロンコスが接戦を制して開幕白星スタート

2016年09月09日(金) 13:39

デンバー・ブロンコスのトレバー・シーミアン【AP Photo/Joe Mahoney】

現地8日(木)、デンバー・ブロンコスの本拠地スポーツオーソリティ・フィールド・アット・マイルハイで待望のNFLシーズンが開幕した。ブロンコスが迎え撃つのは第50回スーパーボウルで対戦したカロライナ・パンサーズ。1970年以来となる“スーパーボウルのリマッチ”で幕を開けた2016年シーズンはブロンコスが21対20でパンサーズを下して白星発進を決めた。

パンサーズは試合開始早々、ブロンコスの新人ランニングバック(RB)デボンティー・ブッカーからファンブルを誘うと、直後のドライブでクオーターバック(QB)キャム・ニュートンが、ACL(前十字靭帯)切断により昨シーズンを棒に振ったレシーバー(WR)ケルビン・ベンジャミンへの14ヤードパスを決めて先制。さらに、守備の面でもパンサーズは第1クオーターだけでブロンコスから2インターセプトを奪うなど、素晴らしい立ち上がりを見せている。

第2クオーターに入ってからはブロンコスが新QBトレバー・シーミアンの素早いパスワークなどでパンサーズを攻め立て、新人フルバック(FB)アンディー・ヤノービッチにボールを渡してタッチダウン。しかし、第2クオーターの残り3分、89ヤードドライブをニュートンが自らエンドゾーンまで持ち込んでパンサーズが得点を追加する。その後も前半終了直前にフィールドゴールを決めたパンサーズが17対7とリードして前半を折り返した。

活躍が期待されていたブロンコスの新QBのシーミアンだが、第3クオーター序盤にWRエマニュエル・サンダースを狙ったパスをパンサーズのコーナーバック(CB)ベネ・ベレワイケレにインターセプトされている。しかし、その後のドライブではRBのC.J.アンダーソンやWRサンダースの活躍で敵陣深くまで攻め込むと、第4クオーター最初のプレーでシーミアンからアンダーソンへ25ヤードタッチダウンパスが決まり、点差を縮めた。

ブロンコスは直後のドライブでニュートンからインターセプトを奪い、そのままの勢いで攻撃にバトンタッチ、最後はアンダーソンがエンドゾーンまで持ち込んで17対21とし、逆転に成功している。パンサーズは試合時間4分21秒を残してフィールドゴールを決め、点差を1点に縮めた。その後もパンサーズは守備が活躍し、再びボールを取り返す。昨年のスーパーボウルでMVPを獲得しているアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラーがニュートンをサックするなど冷やりとする場面もありながら、ブロンコスのペナルティなどに救われてタイムアウトなしで敵陣に攻め込んだ。それでも、最後はキッカー(K)グラハム・ギャノが50ヤードキックを外し、ブロンコスが逃げ切る形で試合終了となった。

パンサーズQBニュートンはパス33回中18回成功、194ヤード、1タッチダウン、1インターセプト。復帰を遂げたWRベンジャミンは6キャッチ、91ヤード、1タッチダウンを決めている。

ブロンコスQBシーミアンはパス26回中18回成功、178ヤード、1タッチダウン、2インターセプトというまずまずの出来で開幕戦を終えた。