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1年前の静脈注入時の事故で“死にかけた”とペイトリオッツOLブラウン

2021年11月17日(水) 14:13


ニューイングランド・ペイトリオッツのトレント・ブラウン【AP Photo/Winslow Townson】

ニューイングランド・ペイトリオッツのオフェンシブラインマン(OL)トレント・ブラウンが故障者リザーブ(IR)から復帰し、去る日曜日にクリーブランド・ブラウンズに勝利を収めた試合でプレーした。復帰試合の相手として、これ以上ブラウンを鼓舞する相手はいなかっただろう。

現地16日(火)、ブラウンは昨年のブラウンズとの試合前に、静脈内注入に問題が発生したことからクリーブランドの病院に送られた際、引退が脳裏をかすめたと語っている。この一件で、ブラウンは生命の危機にさらされたという。

「戻ってきてブラウンズと戦えるなんて、すごくクールだと思った。去年は彼らと戦う前にほとんど死にかけたからな」とブラウンは言う。

「床に横たえられたとき、はっきりと子どもたちのことを思った。引退さえ考えた。正直言ってな。それほど恐ろしかった。それで終わるところだった。その後少し落ち着いて、大丈夫になった」

ブラウンによれば、当時は心停止寸前だったという。試合前の静脈注入時に事故で空気が血流に入ったブラウンは、2020年11月1日から3日間入院した。その頃はラスベガス・レイダースのメンバーだったブラウンは、リザーブ/COVID-19(新型コロナウイルス感染症)から外れてプレーできる状態になったばかりだった。

「普通じゃなかった。COVIDから戻ってきて、ただ試合でプレーするつもりで、あの街に、あの試合に、あのロッカールームに行った。いつも通りのルーティーンをやって、静脈注入を受けたら気を失い、心停止するところだったなんてクレイジーだ」

そう振り返るブラウンは、事故の1カ月以上後に復帰し、12月にレイダースの選手として3試合に先発した。それでも、フィジカルな面は完全に戻ってはいなかった。不調は8カ月間続き、完全に回復したのは7月の初旬。ペイトリオッツがトレーニングキャンプを開始する数週間前だった。

「実際に完全回復するには、多分いつも通りの感触に戻るのに8カ月くらいかかった」と言うブラウンは「進歩という意味で実際に前に進み始め、またフィールド上で自分自身のように感じられたのは8か月後だった」とも話している。

COVID-19との戦い、静脈注入での事故、そして今年のふくらはぎの負傷により、ブラウンは2020年シーズンの初めから数えて26試合中19試合を逃している。今年はペイトリオッツのシーズン初戦でマイアミ・ドルフィンズに敗れた際に負傷し、数週間にわたってインアクティブになった後、10月に故障者リザーブとされていた。

「すぐに戻りたかった。でも、タンパの週(シーズン第4週)に後戻りしてしまった」とブラウンはコメントしている。

巨体のブラウンはドラフト7巡目指名選手に予想される以上の活躍をしてきた。2015年にサンフランシスコ・49ersからドラフト終了の12番前で指名を受けたブラウンは、現在キャリア7年目を迎えている。これまでに62試合に先発し、レイダース時代の2019年にはプロボウルに選ばれた。ペイトリオッツは3月にブラウンをトレードで獲得しており、ブラウンの2度目のニューイングランド時代が始まっている。

ブラウンとペイトリオッツはサーズデーナイトに相手の本拠地でアトランタ・ファルコンズと戦うことになっている。

そして、そのことにブラウン以上に幸せを感じている者はいないだろう。

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