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「20年以上プレー」した後に「NFLチームを所有」する未来図を描くシーホークスQBウィルソン

2021年11月17日(水) 19:13


シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Matt Ludtke】

ラッセル・ウィルソンはすでにサッカー・メジャーリーグ、シアトル・サウンダーズの少数株主としてオーナーシップに加わっている。

彼のそうした野望は、将来的にナショナル・フットボール・リーグ(NFL)にまで及ぶという。

だが、それが具体化するまでにはまだ長い時間がかかるだろう。シアトル・シーホークスのスーパースタークオーターバック(QB)はまだ当面、現役選手としてNFLシーズンをプレーするつもりでいる。

「自分がめちゃくちゃクレイジーなほどゲームに夢中なのは知っていたけど、とにかく取りつかれているんだ」とウィルソンは公開予定のポッドキャスト『AP Pro Football(APプロ・フットボール)』で語ったと『Associated Press(AP通信)』が伝えている。「だから俺は20年以上プレーしたいんだ。それ以外に自分について学ぶことといったら、忍耐を持つことだな。それと同時に、突き進む原動力を持つことだ。そいつはとてつもなく大事だと思う。3つ目は揺るぎない自信(を持つこと)だ。尊大さと取り違えちゃいけない。自分のすること、やり方、以前の経験、もう一度やり遂げるんだという意志、本気で信じていれば何だって可能だという純然たる自信が重要だ。俺の旅路においてそれはとても明らかだった」

32歳のウィルソンは今、10年目のNFLシーズンにいる。これまで、彼はシーホークスでスーパーボウル王者になり、8度のプロボウルに選ばれた。シーホークスは現在わずか3勝と苦戦しており、ウィルソンは指のケガによって手術を受けなければならなかった。

いったん故障者リザーブ(IR)入りしながらも、ウィルソンは驚異の速さで指のケガを治して戻ってきた。だが、シーズン第10週のグリーンベイ・パッカーズとの復帰戦は17対0という結果に終わり、NFLに来て初の完封負けを喫している。

現時点ではそれほどセンセーショナルではないかもしれないが、全体としてのウィルソンのキャリアは間違いなくセンセーショナルだった。持続性というのがその特徴でもあり、今回の指のケガによって彼はNFLキャリアで初めて3試合の欠場を強いられている。これを見れば、“20年以上”プレーするという願いもそれほど非現実的ではないかもしれない。彼ほど前向き思考ならなおさらだ。

必然的に、いつかは彼の現役生活も冬を迎えるだろうが、その先にウィルソンはNFLチームのオーナーになるという計画、あるいは夢を描いている。

「俺は長い間プレーしたいと思っている。それは間違いない。でも、いったん現役を終えたら、ぜひともNFLのフットボールチームを持ちたいと思っているんだ。それで、町や地方にインパクトを与えて、たくさんの人々にフットボールのゲームに見にきてもらいたい」とウィルソンは言う。「俺は物事のビジネスサイドにすごく熱中していて、とにかくスポーツ全般が好きなんだ。俺は勝つのが大好き。勝つプロセスが大好きなんだ。だから、そのカルチャーをチームと組織にもたらすことができればと思っている」

これまでのところ、ウィルソンは実際にそれをシアトルとシーホークスにもたらしている。彼のヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは、ウィルソンがいなければ、今もここにいることはなかっただろうという強い信頼感をわざわざ口にしたほどだ。

20年はプレーしたいというウィルソンの野望はファンにとっての安心材料であり、いつかフィールドを飛び越えてインパクトを与えたいという願望もまた、驚きではないだろう。

【M】