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ジェッツ先発QBはフラッコに、QBウィルソンは「100%ではない」とサラーHC

2021年11月18日(木) 10:34


ジョー・フラッコ【AP Photo/Adam Hunger】

マイク・ホワイトのニューヨーク・ジェッツの先発クオーターバック(QB)としての活動はひとまず終わりを迎えた。

負傷した新人QBザック・ウィルソンが右膝のPCL(後十字靭帯/こうじゅうじじんたい)捻挫からの回復に努める中、チームはベテランQBジョー・フラッコを現地21日(日)にホームで実施されるマイアミ・ドルフィンズとのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区対決の先発として起用する。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが水曜日に報じた後に、ヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーもこの決断を認めた。

「マイアミはダイナミックなカバレッジシステムがある。彼らはさまざまなカバレッジを行う」とサラーHCは報道陣に述べている。

「ジョーはそこで戦ったことがある。彼には確かな経験があり、われわれはそれによって勝つための最良のポジションにつけると感じた。それがこのような状況でジョーを起用する理由だ」

サラーHCはさらに、フラッコの起用は短期間にとどまるものではなく、ホワイトはジェッツのバックアップを務めることになるとの見通しを明かした。

ウィルソンの負傷を受け、ジェッツは先月に2022年の条件付き6巡目指名権をフィラデルフィア・イーグルスに送り、フラッコを獲得している。フラッコがジェッツで4試合において50%以上のスナップでプレーした場合、このドラフト指名権は5巡目に変更される。

しかしながら、トレード当時はホワイトが先発に選ばれていた。フラッコは個人的な理由から練習に参加せず、新チームでの最初の週の金曜日になってからジェッツに合流。昨年にジェッツの一員として4試合に出場したフラッコは、先週にバッファロー・ビルズに大敗した試合の終盤にホワイトのリリーフとして登場し、3回のパスをすべて成功させてタッチダウン1回を決めている。

イーグルスは3月にフリーエージェント(FA)だったフラッコと1年契約を交わした。

NFLで初めてのアクションのチャンスを得るまで3年待っていたホワイトは、ウィルソンに代わってシーズン第7週にニューイングランド・ペイトリオッツに54対13で敗れた試合に途中出場し、キャリア初めてのパスアテンプトでタッチダウンパスを投じた。一週間後にはジェッツをシーズン2勝目に導き、シンシナティ・ベンガルズを相手に34対31での逆転勝利を決めている。この試合でホワイトはパス45回中37回成功、405ヤードという記録を残した。しかしながら、2018年の5巡目指名選手だったホワイトは続くバッファロー・ビルズ戦では4度のインターセプトを喫するなどして苦戦し、45対17の大敗を喫している。

サラーHCはウィルソンが水曜日の練習で制限を受ける見込みであり“日ごと”の経過観察を行うことになるとつけ加えた。

「後退はない。まだ同じ状態だ。100%ではない。彼はわれわれの望むように前進している」とサラーHCは述べている。

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