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これまでで一番厳しい状況にあるとブラウンズQBメイフィールド

2021年11月18日(木) 16:26

クリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールド【AP Photo/Aaron Doster】

クリーブランド・ブラウンズはフィールド内外で厳しい状況に直面している。

ワイドレシーバー(WR)ジャービス・ランドリーが親友オデル・ベッカムの離脱に今も胸を痛めている中、ケガを負ったランドリーのクオーターバック(QB)であるベイカー・メイフィールドも逆境に耐え忍んでいる。

メイフィールドは現地17日(水)、報道陣に対して「きついけど、誰も気にしていないと思う。だから、そこにかかわる理由はない。誰も俺たちに同情したがってなんかない。そういうもんさ。問題ない」と語った。

今年のメイフィールドを打ちのめしているのは相手ディフェンダーだけではない。メイフィールドはベッカムの父のソーシャルメディア上の動きよって唐突に激しい批判にさらされた上、ベッカムの離脱はランドリーを筆頭とする複数のチームメイトたちの心に痛みを残した。長きにわたってうるさ型に対する避雷針的な役割を果たしてきたメイフィールド自身も、今季のフィールド上での苦戦にネガティブな注目を集めてきた。その上、関節唇の断裂および骨折、さらに膝の負傷という形で、身体的な痛みまでもがメイフィールドを苦しめている。

「かなり痛む。一年のこんな時期だっていうのに。毎日確認はしているけど、俺は良くなる。多分、これまでで一番ボロボロになってるんじゃないか。一つだけじゃないからな」とメイフィールドは話した。

メイフィールドは2021年の大部分を、ケガを抱えながらプレーしてきた。今季に欠場したのは1試合のみだ。パフォーマンスは低下し、ブラウンズ内でのメイフィールドの重要な評価は完了していない。複数の負傷を抱えながらでは、メイフィールドこそチームのQBなのかを正確に評価するのは難しい。

期待はクオーターバックにかかるものであり、チームメイトの面では最高の状況にある。2020年、メイフィールドとその仲間たちはブラウンズを11勝5敗に導き、2002年以来のプレーオフ進出、1994年以来のポストシーズン白星を記録した。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の正当なタイトルコンテンダーだと見られていたブラウンズだが、今は5勝5敗であり、その週によってまるで別々の2チームがプレーしているかのような様相だ。

メイフィールドは多くの人々が4年目に期待していたような前進を遂げていない。多くの人々が想定していたのは、メイフィールドがブラウンズのフランチャイズクオーターバックとしての立ち位置を固め、来る契約交渉に備えるという道だった。しかし、メイフィールドはパスヤード(1,990)で22位、タッチダウン対インターセプト比は9対4、パサーレーティングは95.7という状況だ。

もちろん、ケガの影響もある。重要なプレーを決める際に影響する要素として肩をさらに痛める懸念を挙げたメイフィールドだが、それを言い訳にはしなかった。

「間違いなく、後から見て“ここで足を使っておけば、あそこで使っておけば”なんて思ってしまうプレーはいくつかある。だが、適応しなきゃ。誰も同情なんかしない。言い訳にはならないんだから、ただプレーを決める道を探すだけだ」とメイフィールドは話している。

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