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NFLによる新型コロナ検査結果およびワクチン接種率:10月31日から11月13日

2021年11月18日(木) 15:32

フィールドに置かれたフットボールとグローブ【Ryan Kang via AP】

現地10月31日から11月13日までのNFLによるCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の検査結果は以下の通り。

【10月31日から11月13日の検査結果】

・計6,518名の選手およびチームスタッフに対し、2万0,353件の検査を実施。選手2,470名、チームスタッフ4,048名。
・選手には新たに34件の陽性結果、その他のスタッフメンバーには新たに47件の陽性結果。この期間における全体の罹患率は1.2%。

ワクチンを接種していない人物は検査を毎日受けることが義務づけられている。ワクチン接種済の人物は1週間に1回の検査を受け、自主的に追加の検査を受けることも可能。曝露(ばくろ)によってハイリスクな接触があったと特定された場合もそれぞれ必要に応じて連日の検査を受ける。早い段階での症状の報告や検査が、ワクチンを接種した個人にとっても接種していない個人にとっても、今季の各クラブやコミュニティーの安全を守るためでカギを握っている。

11月16日、NFLとNFLPA(NFL選手会)によるCOVID-19プロトコルの改定、および追加の最良実施例がNFLの各クラブに共有された。これにはサンクスギビングデーの祝日に起こる可能性のある暴露を抑えるための方策が含まれる。その方策としては祝日の間に選手や職員の元を訪れる家族や友人に対するドライブスルーでの検査の実施、第1層と第2層に分類される選手および職員に対するサンクスギビングデー後の月曜日と水曜日に行われる検査(ワクチン接種状況を問わず)、現地11月25日(木)から12月1日(水)における全選手ならびに第1層、第2層、第3層の職員に対する屋内でのマスク着用義務(ワクチン接種状況を問わず)などが挙げられる。

COVID-19の陽性という結果が出た者はただちに隔離され、クラブ施設へのアクセスや選手およびスタッフとの直接接触が禁じられる。チームの医療スタッフが陽性の判定が出たメンバーと定期的に連絡を取り、症状を観察する。

・ワクチンを接種していない個人の場合、10日間はクラブ施設に立ち入りできない。
・ワクチン接種済みで陽性の結果が確認された検査から6日間の隔離期間内の選手は、24時間以上の間隔をおいた2回連続のPCR臨床検査で陰性の結果が出て、48日間にわたって無症状であればチーム施設に復帰可能。
・ワクチン接種済みで陽性の結果が確認された検査後の隔離が7日目から10日目になる選手は、PCR臨床検査で一度陰性になった後、24時間後に実施されたPCR簡易検査で陰性になり、かつ48時間にわたって無症状であればチーム施設に復帰可能。
・ワクチン接種済みの個人が陰性の結果を得られなかった場合、10日後に復帰可能

チーム環境内で陽性のケースが出た場合、2020年に成功を収めたアプローチと同様に、医療の専門家の裁量によって重点的緩和プロトコル(Enhanced Mitigation Protocol/EMP)が適用可能。EMPは目標を定めたツールであり、次のような追加措置を含んでいる。
 ― 全選手およびスタッフの連日の検査
 ― マスク着用義務
 ― 食事およびミーティングにおけるディスタンシング
 ― 換気の良い場所へのミーティング会場の移行や全ミーティングのバーチャル化

【11月17日時点のワクチン接種率】

・選手の94.3%がワクチン接種済み。NFLスタッフの100%近くがワクチン接種済み。
・これだけのワクチン接種率の高さをもって、NFLは社会の他のどの部分とも比較できない環境に置かれている。NFLは引き続き、NFLPA(NFL選手会)と協力して選手の100%がワクチンを接種するという目標に向けて努力していく。
・リーグの32のクラブ中、30のクラブで全体のワクチン接種率が95%以上に。

各コミュニティーにおけるCOVID-19の有病率を踏まえ、2021年シーズンを通してワクチンを接種した個人と接種していない個人の双方で陽性のケースが発生することが予期されている。状況は変化していくため、NFLとNFLPAによるプロトコルはできる限りCOVID-19の発生を抑え、選手やコーチ、スタッフたちの健康を守ることを目的とする。

【8月1日から11月13日までの集計】

・この期間のモニタリング検査で選手128名とその他スタッフメンバー232名が陽性
・8,300名以上の選手およびスタッフを対象に約13万43,000件の検査を実施

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