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「決めてやるつもりだった」と悔しがるギャノ

2016年09月10日(土) 06:49


パンサーズのKグラハム・ギャノ【Paul Spinelli via AP】

カロライナ・パンサーズにスーパーボウルの悪夢を振り払う最大のチャンスが訪れた。その重圧はキッカー(K)のグラハム・ギャノにのしかかった。残り時間はわずか、距離は50ヤード。

ギャノ自身はキックが大きく左にそれたことと、最初の試みに入る直前にブロンコスのヘッドコーチ(HC)ゲイリー・キュービアックがタイムアウトを取ったことは無関係だと述べている。多くの優れたキッカーと同様に彼は自分自身を責めた。

「絶対に決めてやるつもりだった」と21対20で敗れた試合を彼は振り返った。「俺には何の迷いもなかった。こういうことは起きてしまうんだ。これで俺のシーズンが決まるわけじゃない。まだたくさんの試合が残っているんだから。あの後、チームメイトが何人もやってきて、俺が勝利に貢献する場面はこれから何度でも来ると声をかけてくれた。俺も彼らを信じている。やり直せるものならそうしたいけど、現実には不可能だ。気持ちを切り替えて次のキックを決めるしかない」

さらに彼はこう付け加えた。「俺にはどうすることもできない。チームをがっかりさせたのは申し訳ないと思っている。俺たちは勝つために本当に懸命に戦ったんだ。できればやり直したいけど、前に進まないとな」

ギャノはこれまで50ヤード超のキックを24回中14回成功させており、パンサーズにとって決して安全圏とはいえなかった。

試合後のインタビューで彼は落ち着いた対応を見せ、手に汗握る試合の興奮を冷ますことはなかった。パンサーズにとっては相手のクオーターバック(QB)がドラフト7巡指名の青二才だとしても、ブロンコスを倒すことの難しさを思い知らされた試合だった。次のチャンスが巡ってきた時、ギャノの準備はきっとできていることだろう。