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49ersシャナハンHC、2022年もQBガロポロがとどまる可能性を否定せず

2021年11月25日(木) 14:58

サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロ【AP Photo/Tony Avelar】

サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチ(HC)であるカイル・シャナハンがクオーターバック(QB)プランについて揺らぐことはなかった。ジミー・ガロポロが現職で、トレイ・ランスは未来の司令塔というプランだ。

だからといって、必ずしも2022年はガロポロが他の場所でプレーするということにはならない。今季が終わって以降のガロポロのチームにおけるステータスを聞かれ、シャナハンHCはガロポロがとどまる可能性を否定しなかった。

「何にでも可能性はあるが、実現するのがいつであれ、トレイが未来のわれわれの選手であることはきわめて明確にしてきたと思う。だが、トレイを未来の選手にしているからといって、ジミーに何か不利があるわけではない」とシャナハンHCは述べている。

ガロポロは2018年に結んだ5年1億3,700万ドル(約158億1.00)の契約の最中にある。この契約が切れるのは来季が終わった後のことだ。『Over the Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、仮にチームに残るとすれば、ガロポロの2022年のサラリーキャップは2,700万ドル(約31億2,000万円)になる。ランスが輝く時代にしては、おそらく高すぎる数字だ。

49ersは2021年NFLドラフトの全体3位でランスを選択し、ガロポロの後ろでルーキーとして育成すべく3,400万ドル(約39億2,000万円)の契約を結んだ。1巡目で指名された5名のクオーターバック――ランスの他にはトレバー・ローレンス、ザック・ウィルソン、ジャスティン・フィールズ、マック・ジョーンズ――の中で、ランス以外はルーキーの先発QBを想定して選択されている。ガロポロは他のルーキーたちが倒さなければならなかったクオーターバックよりも能力が高く、シャナハンHCは2021年はベテランで行くとのプランを保った。

ガロポロは今季にタッチダウンパスを12回しか投じていないものの、インターセプトも5回にとどめている。第5週の試合だけ先発出場を逃しており、代わって出場したランスは17対10での敗戦の中で苦戦した。

5勝5敗の49ersはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区の3位につけており、カンファレンス内で上位にいるのはアリゾナ・カーディナルスとロサンゼルス・ラムズだ。今のところ、49ersにはランスの育成を前面に押し出さずに競争を続けていく理由が十分にある。しかしながら、今後プレーオフ争いから外れるようであれば、ランスをサイドラインにとどめておく意味はなくなるだろう。49ersは次の日曜日にミネソタ・バイキングスをホームに迎える予定だ。

ガロポロの契約を再構築することなく2022年に両QBを維持するとは考え難い。しかし、シャナハンHCがシーズン終盤にランスを実戦に投入して様子を見ることがあれば、ガロポロの未来の形はもっとはっきりしてくるだろう。

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