ビルズCBホワイトがACL断裂で今季終了
2021年11月27日(土) 12:16バッファロー・ビルズは今季残りの期間で最も重要な選手の一人を失った。
ビルズはニューオーリンズ・セインツに勝利したサンクスギビングゲームで負傷したコーナーバック(CB)トレデイビウス・ホワイトがMRI検査の結果、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂していたと発表。
2017年ドラフト1巡目で指名されたルイジアナ州立大学(LSU)出身のホワイトは、過去2シーズンでオールプロに2回(ファーストチーム1回、セカンドチーム1回)選出され、プロボウラーに選ばれたこともあり、ビルズ守備陣にとって欠かせない存在となっている。ただ、2021年シーズンは負傷する以前にもそれほど素晴らしい活躍を見せておらず、『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』によると、総合的なディフェンスのグレードでNFLの全コーナーバックの中で43位タイに位置していたという。
ホワイトの2021年シーズンはインターセプト1回、パスディフェンス6回という結果に終わったが、成功が期待されたパスを防ぐことに優れており、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、期待値に対する実際のパス成功率との差(CPOE)でマイナス12.3%を記録したという。チームメイトのタロン・ジョンソンはカバーしていた選手がターゲットとされていたのがシーズン第12週までにホワイトより13回も少ない中で、ビルズにいる他のコーナーバックの中で唯一、ホワイトのCPOEを上回った(マイナス25.7%)。
ビルズのデプスチャートではホワイトの後に位置するジョンソンだが、2021年を主要なスロットコーナーとして過ごして成功を収めている。デーン・ジャクソンとシラン・ニールが彼らの後ろに控えており、ビルズがホワイトの代わりにジョンソンを防御線として起用するのか、それともスロットコーナーの役割に残したまま前述のバックアップに頼って穴を埋めるのか、興味深いところだ。木曜夜、ホワイトと交代したジョンソンはほとんどのスナップでスロットレシーバーの近くに配置されていた。
7勝4敗のビルズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区でニューイングランド・ペイトリオッツとともに首位に立っている。スタートダッシュに成功してリードを広げたビルズは地区優勝を目指す中、直近1カ月間で波乱に満ちた展開となっていた。シーズン第13週に開催されるマンデーナイトフットボールでペイトリオッツをハイマーク・スタジアムに迎え、初めてフルゲームでホワイト不在となる試合に臨む予定だ。
【RA】