イーグルス、QBミンシューが好調も健康であれば先発QBは今後もハーツ
2021年12月07日(火) 10:38クオーターバック(QB)ガードナー・ミンシューは今夏、ジャクソンビル・ジャガーズでのスリリングな日々を終え、次のステップとしてフィラデルフィア・イーグルスに移籍した。
現地5日(日)、負傷しているQBジェイレン・ハーツの代わりに出場したミンシューはパス25回中20回を成功させて242ヤード、タッチダウン2回、パサーレーティング133.7を記録。イーグルスは最終ドライブ以外のすべてのポゼッションで得点し、ニューヨーク・ジェッツを33対18で制した。
1週間前のニューヨーク・ジャイアンツ戦では7点しか取れなかったイーグルスオフェンスが、ミンシューの先発起用によって再び活気づいている。ミンシューは初めの11回のパスをすべて成功させ、タッチダウンドライブを3連続で演出。チームがそれまでに経験していた苦悩が消え失せ、思いがけず生産的になった攻撃陣が大量得点を挙げたのだ。
日曜日の勝利は可能性を示す証拠であり、ミンシューこそがシーズン最後の5週間でイーグルスを導くのにふさわしい人物なのかもしれない。
ところが、イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニは試合後、シーズン第14週のバイウイーク後もハーツが先発を務めると報道陣に語り、ミンシューの日曜日の活躍を考慮しても、2シーズン目を迎えたハーツの成長ぶりこそ先発選手にふさわしいと強調している。
『ESPN』によると、シリアニHCはハーツについて「彼は本当にいいフットボールをするのだ」と語り、「リーグで最も優れた選手の一人と言っていい時期もあった。動作やプレーの仕方、クオーターバックレーティングや彼の実力を見ている。本当にいいフットボールをしているし、調子を取り戻して帰ってきたときには先発になるだろう」と続けたという。
ジェッツ戦は難なく勝てるだろうという算段とバイウイークにより、イーグルスはハーツに休養と治療にあてるための時間を余分に与えたのかもしれない。また、ミンシューに先発としての可能性を感じていたイーグルスは日曜日にその恩恵を受けている。とは言え、結局のところレギュラーシーズン開幕前にミンシューが獲得されたのは、まさに日曜日に行ったこと――代役を務め、勝利の機会をもたらすのに十分なパフォーマンスを発揮すること――を実践するためだった。
このように、イーグルスは現状を維持していくだろう。ハーツが大きな問題を抱えているわけではないため、その状況を揺るがす必要はないからだ。
ミンシューにとっては、チャンスがあればそれに乗じるしかない。ハーツがバイウイーク後に復帰できれば、ジェッツ戦が今季最後の出場になったかもしれない。
しかし、ミンシューは自分の番号が呼ばれたときにはすでに準備万端であることを証明した。
【RA】