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MNFでペイトリオッツに敗れたビルズのマクダーモットHC、「必要以上にベリチックをたたえなくていい」

2021年12月08日(水) 19:23

バッファロー・ビルズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモット【AP Photo/Charlie Riedel】

大荒れの夜に、ビル・ベリチックが指揮したニューイングランド・ペイトリオッツのゲームプランは多くの称賛を集めた。そこにはランファーストのアプローチを取ってパスアテンプトをわずか3回に抑えたことも含まれており、彼らはロードで14対10の勝利を収めた。しかし、ビルズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットはそうしたベリチック称賛派の一員ではない。

「この試合について、必要以上にビル・ベリチックをたたえるのはやめようじゃないか」と敗戦後、マクダーモットは述べた。「それがビルだろうと他の誰かだろうと、彼らはわれわれを倒した。そうだろう? われわれが平均40ヤードラインからスタートし、彼が23ヤードラインからスタートする――これはあくまで要約だよ。それでわれわれのレッドゾーン効率が4回中1回の成功だったのに対し、彼らがレッドゾーンで1回中0回成功だとしたら? 私が先にそれを教えられたとしたら、自分のチャンスに満足するだろう。満足だ。だから、失礼ながら、ビル・ベリチックだからどうこうというわけではない。与えられた機会をどう生かすのか? それに尽きる。プラス30ヤードほどのところでターンオーバーがあった。ふがいないフットボールだよ。ふがいない。なので、その状況を考えれば大いに満足している」

普段落ち着き払っているマクダーモットがこれほど素っ気ない答え方をするのは非常に珍しい。そのいら立ちの根本にあるのは試合に敗れたことだけでなく、4勝1敗でスタートしながらも7勝5敗に後退する中で、チームが同じ問題に悩まされ続けているからだろう。

ビルズは以前にもグラウンドで完敗している。シーズン第11週に彼らはインディアナポリス・コルツに264ランヤードを許し、46回のキャリーで4回のタッチダウンを決められ、41ポイントを奪われた。それに比べれば、キャリー46回で222ランヤード、タッチダウン1回というのは成功といえるだろうか。

バッファローの攻撃の問題はレッドゾーンのミスや必要な時にランゲームでタフさを欠いていることだ。シーズン序盤にヒューストン・テキサンズといった相手に快勝していた時でもフィールドゴールでチップショットを連発し、レッドゾーンの問題は明らかだった。ペイトリオッツのような優れたチームを相手に、そうした問題が再びビルズのビッグタイムにかみついた。

つまり、マクダーモットは正しい。全てがベリチックの功績ではなかった。だが、ビルズの弱みを突いてひねり上げた最新のチームがペイトリオッツだった。ベリチックに賛辞を送ろう。全てでなくてもいい。バッファローにもいくらかの非はあるのだから。

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