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ビルズとの再戦時には「パスゲームをお見せしよう」とペイトリオッツのベリチックHC

2021年12月08日(水) 21:00


ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチック【AP Photo/Charles Krupa】

フォースダウンストップでニューイングランド・ペイトリオッツがバッファロー・ビルズに14対10で勝利を収めた瞬間、ビル・ベリチックはサイドラインで自ら拳を突き上げる喜びようを見せた。

伝説的ヘッドコーチ(HC)はクオーターバック(QB)がたった3回のパスを試み、ディフェンスがたった10点と230ヤードを許した試合で勝利を収めている。相手は試合前の段階で今季の得点で2位タイ、トータルヤードで5位を誇っていたチームだ。

これでバイウイークを前にAFC東地区で1.5ゲームのリードを築いたベリチックの高揚感は現地7日(火)の朝も続いていた。

『WEEI』の“The Greg Hill Show(グレッグ・ヒル・ショー)”の中で、シーズン第16週に組まれているビルズとの再戦で、このマンデーナイトゲームは何か役立ちそうかと聞かれ、ベリチックは冗談交じりにこう答えた。

「今度は全てのパスゲームを使おうか。彼らが見たことのないわれわれのパスプレーを全部お見せしよう」

QBマック・ジョーンズは3回中2回のパスをコンプリートして19ヤードを獲得し、ペイトリオッツは3回以下のパスアテンプトで試合に勝利した。これは1974年の第3週にビルズがニューヨーク・ジェッツに16対12で勝利した時以来のことだ。

コンプリートが3回以下での勝利は、2011年の第17週にデンバー・ブロンコスがカンザスシティで17対10の勝利を飾った時以来だ。この時ティム・ティーボウは8回中2回のコンプリートで69ヤードを獲得した。

また、パスヤードが20以下で試合に勝つというのも、2006年の第16週にカロライナ・パンサーズがアトランタで10対3(11ヤード)の勝利を飾って以来だ。

さらに、ペイトリオッツは今シーズンの試合でネットパスヤード(19)より200ヤード以上多く(222)稼いだ最初のチームとなった。最後にそれを達成したのは2020年第17週のボルティモア・レイブンズで、彼らはランが404ヤードに対し、パスが121だった。

だが、それ以上にベリチックを上機嫌にしたのは、ペイトリオッツが今季ロードで6勝0敗になり、昨年から続いてロードゲームでNFL最長記録となる7連勝を挙げたことだろう。

さらにベリチック自身もバッファローに対して個人で36勝目をマークした。

ラン重視での勝利は、彼にちょっとしただじゃれをいわせるほどうれしかったようだ。

良い流れに転じたプライムタイムの試合後、今の気分を尋ねられ、ベリチックはこう発言している。「少しばかりランダウン(くたびれ)はしたが、いい気分だ」

【M】