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シーホークスSジャマール・アダムスがシーズン終了を意味する肩の手術へ

2021年12月08日(水) 23:55


シアトル・シーホークスのジャマール・アダムス【AP Photo/Ted S. Warren】

シアトル・シーホークスは日曜日に大きな勝利を手にしたが、同時に大きなものを失った。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地8日(水)の朝、プロボウル選出のシーホークスのセーフティ(S)ジャマール・アダムスが、関節唇損傷によって肩のケガを悪化させてしまい、シーズン終了を意味する手術を受けなければならないとの情報を伝えた。

それは昨年アダムスがプレーを続け、オフシーズンに手術を受けたのと同じ肩だ。

シーホークスは彼が2022年には完全回復すると見込んでいるが、2年続けて肩の手術というのは26歳のアダムスにとって不安を残す。

サンフランシスコ49ersに勝利した日曜日のゲームで、アダムスは肩を痛めて退場し、そのままプレーを再開することはなかった。試合中に普段着でサイドラインにいるところは目撃されている。

2020年夏にシーホークスは2つの1巡目指名権――2022年のものは現在トップ5に入っている――に加えて他にも補償をつけてアダムスをニューヨーク・ジェッツから獲得した。2021年8月に、シアトルはアダムスと4年間で7,000万ドル(約79億7,000万円)の更新契約を結び、彼は年平均でNFL最高額を稼ぐSになった。

ここでシーズンが早期終了となり、シアトルでのアダムスの最初の2シーズンはどちらも12試合の出場に終わった。

ソーシャルメディア上は、アダムスがケガでいなくなればシーホークスのカバレッジがかえって改善するとのジョークであふれかえるかもしれないが、間違ってはいけない。シアトルのディフェンスにとってこれは大きな打撃だ。アダムスには確かに、カバレッジの欠点がある。しかし、彼は同時にフォーメーションのどこにでも入り、クオーターバック(QB)を悩ませることができる柔軟なプレーメーカーでもある。ブリッツ能力やワイルドカードへの道を切り開く彼のプレーは、攻撃コーディネーター(OC)たちがゲームプランを台無しにされることを恐れるタイプのディフェンダーだ。

日曜日のヒューストン・テキサンズとの試合を前に、4勝8敗のシアトルはワイルドカードに進むためにあと2ゲームを必要としている。残り5試合の中で4勝以下のチーム(テキサンズ、シカゴ・ベアーズ、デトロイト・ライオンズ)との試合は3つある。ピート・キャロルのチームが驚異の逆転劇を演じたければ、3度のプロボウルに選出されているSなしでそれをやり遂げなくてはならない。

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