QBグレノン欠場の可能性を踏まえ、フロム先発に向けて準備するジャイアンツ
2021年12月09日(木) 07:55ニューヨーク・ジャイアンツはロサンゼルス・チャージャーズと対戦するシーズン第14週に向けて、バックアップクオーターバック(QB)ジェイク・フロムとブライアン・ルワークを本格的なスナップに参加させている。
フロムもルワークも2年間のキャリアにおいて、レギュラーシーズンにスナップを受けたことはない。
首を痛めたQBダニエル・ジョーンズが最低でも1週間を休養する可能性があり、バックアップのマイク・グレノンが現地5日(日)に行われたマイアミ・ドルフィンズ戦で敗れた後、脳しんとうプロトコルに入っていることから、ジャイアンツはいずれかの若手QBを起用する可能性を覚悟しなければならない。
ヘッドコーチ(HC)を務めるジョー・ジャッジはチームの公式サイトで「ジェイクとブライアンには、われわれがやるべきことに基づいて試合の準備をしてもらうつもりだ」と明かしている。
ジャイアンツの練習生にはドラフト外のフロムがいたが、ジョーンズの負傷を受けてジャイアンツがバッファロー・ビルズの練習生だったフロムと契約したのは先週のこと。ジョーンズが奇跡的な回復とならず、グレノンも出場が認められなければ、フロムが先発することになるだろう。
ジャッジHCは「現時点での計画ではジェイクが自らの役割を担い、継続していくことになる。COVID-19による影響やクオーターバックの不確実性など、多くの不測の事態がある。そう、ブライアン・ルワークもいるのでね。正直なところ、COVID-19によってわれわれが準備しなければならない別の要素が加えられていると思う。今、采配については多くのオプションについて内部で話し合っている。スキームを変えて、それに対処できるように何ができるかを考えているし、多くの理由から綿密に練り上げていけるようにしなければならない」とも語っている。
攻撃コーディネーター(OC)だったジェイソン・ギャレットを解雇した後、ジャッジHCはフレディ・キッチンズのもとでオフェンスが活性化されることを期待していたが、クオーターバックの問題がその希望をかき消してしまった。
もしフロムが先発するとなれば、わずか11日間の練習期間しかない。他チームの練習生だった元ドラフト5巡目選手のフロムにとっては安全ベルトなしにロッキー山脈を登るようなものだろう。
ジャイアンツはフロムにできる限りの準備をさせるため、今週の練習を開始している。
「先週も含め、ジェイクのような選手を短期間でまとめ上げていかなければならない場合、最大に重要なのは試合で何をしなければならないかを把握しているかどうかを確認することだ」と主張するジャッジHCは次のように続けた。
「ダニエルからマイクに代わったときはできるだけ当時のオフェンスに近づけ、ゲームプランを実行してもらえるようにと思う。まだ自分たちのシステムに加わって数日しか経っていないような選手の場合は、より多くのメニューを用意しなければならないが、それは必ずしもその選手の能力による制限ではない。単に新しいスキームやシステムになることが理由だ」
「今の時点で、彼の能力を最大限に引き出すには何が必要なのか? 今はとにかく、彼が向上し続けられるようにしてあげたいと思っている。知的な選手だ。それはすでに証明されている。非常に落ち着いており、存在感がある。印象的なのは、彼がここに来る前に元チームメイトに話を聞いたところ、ジョージアのほとんどの人が、誰もが口を揃えて、“自分のチームに迎え入れたいと思う人。素晴らしい存在感がある。優れたチームメイトだ。リーダーシップの素質がある”と言っていたこと。宴の席なら彼の話題で持ち切りといったところか。形のないものを多く持っている。プレーヤーとしては練習中に優れた競争力を発揮しており、プレーする能力も異なる状況における対処能力も示している」
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