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テキサンズ、今季残る試合に新人QBミルズを先発起用へ

2021年12月11日(土) 03:51

ヒューストン・テキサンズのデイビス・ミルズ【AP Photo/Adrian Kraus】

ヒューストン・テキサンズは司令塔を代えて2021年シーズンの残り5週間に挑むことになった。

現地10日(金)、ヘッドコーチ(HC)を務めるデビッド・カリーが報道陣に対し、ルーキークオーターバック(QB)デイビス・ミルズが今季終盤戦で先発の任務を引き継ぐと明かしたのだ。

『ESPN』によれば、カリーHCは「彼がわれわれに勝つための最大のチャンスを与えてくれる」と述べたという。

今回のニュースは前戦で散々だったベテランスターターのタイロッド・テイラーにとってはあまり良いものではない。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』はカリーHCの発言として、「私だってやりたくてやっているわけではないが、これがプロダクションビジネスだ。スパークが必要だった。変化が必要だったのだ」と紹介している。

インターセプト3回を喫して敗れたシーズン第9週のマイアミ・ドルフィンズ戦と同様、先週のインディアナポリス・コルツ戦ではテイラーがシャットアウトを食らい、試合途中でミルズと交代してベンチに下がった。とはいえ、これらの敗戦の間には、勝利が最優先の目的であるならば先発として継続に値する好パフォーマンスも披露している。

現実を見れば、テキサンズは2勝10敗だ。ミルズが先発もしくは出場した試合はすべて負けており、そのうち数試合は多少のエキサイトメントがあったものの、テイラーを起用したときよりもはるかに良かったことはない。今のテキサンズが勝者になるための体制でないことを考えれば、おそらく、今回の動きは勝利のためではない。

ミルズの評価とテキサンズの一員としての成長の可能性を知るためだ。今の段階でミルズを投入することはリサーチという目的の上では賢明な行動であり、必ずしも勝利を重ねる可能性を追加するものではない。

シーズン第3週から第8週まで先発し、シーズン第2週と第13週の試合にも出場したミルズはルーキーとしてすでに重要な役割を果たしている。パス成功率は65.5%、1,406ヤードを記録し、タッチダウンとインターセプトの比率は7-8、パサーレーティングは78.4がついている。ミルズを研究する上で最大のハードルは良い点と悪い点を分けようとすること、そして、ヒューストンにおける人材不足と切り離そうとすることだろう。

カリーHCはテキサンズにとって消化試合気味な今季の残り1カ月以上をかけてそれを実行するのだろう。

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