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今季12回目のワンスコアゲームで「また楽しい夜になった」とバイキングスHCジマー

2021年12月11日(土) 13:18


ミネソタ・バイキングスのマイク・ジマー【AP Photo/Stacy Bengs】

現地9日(木)夜、ミネソタ・バイキングスはピッツバーグ・スティーラーズからの猛追を何とか逃れ、36対28で勝利を収めた。

第3クオーターまでは29対0でリードを広げていたものの、バイキングスがいくつかミスをした後にスティーラーズが猛攻をしかけたのだ。

チームの公式サイトによると、バイキングスのヘッドコーチ(HC)マイク・ジマーは皮肉まじりに「また楽しい夜になった」と述べたという。

今回の試合は6勝7敗のバイキングスにとって今季12回目のワンスコアゲームとなった。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区でトップに君臨するパッカーズに粘り勝ちしたり、格下のライオンズに敗北を喫したりと、バイキングスは2021年にあらゆる激戦を経験してきた。

ファンは常にヒヤヒヤとしているだろう。

ラインバッカー(LB)アンソニー・バーは次のように語っている。「どんな理由があっても、簡単にはできないさ。あのとき、あんな風になっちゃだめだったけど、先週の悔しさを晴らせたのはよかった」

「前半は基礎になる。後半はそれを無視してミスを修正し、月曜日に向けて準備したい」

バイキングスは前半終了までにスティーラーズの攻撃を66ヤードに抑えつつ、トータル300ヤードを獲得して23対0でリードしていた。

しかし、フィールドゴールを狙えるサードダウン獲得が14回中5回にとどまったことや、クオーターバック(QB)カーク・カズンズが2回のインターセプトを喫したことにより、スティーラーズに追い上げられて延長戦に持ち込まれる可能性さえあった。

ワイドレシーバー(WR)K.J.オズボーンが62ヤードのタッチダウンを決めた以外、バイキングス攻撃陣は後半であまり活躍していない。試合後半でカズンズが成功したパスはわずか4回で92ヤード(タッチダウンを除けばパス3回成功で30ヤード)、守備陣は306ヤードを許して28点を与えている。

最終的にはセーフティ(S)ハリソン・スミスが見事なプレーでスティーラーズの逆転のチャンスを潰し、チームを今季最大の危機から救った。

ジマーHCはこの夜のバイキングスついて、次のように完ぺきに要約している。

「前半はとってもいいチームだった。どんな相手にも勝てると思った。後半は、そうだね、どんな相手にも負ける可能性があった」

2021年のバイキングスはスーパボウルで優勝することもあれば、毎週のように最後の1秒で負けてしまうことも考えられる。その展開はスリリングかつドラマチックだと言えよう。パークアベニュー345番地にいるNFLの面々は、すべてのチームがバイキングスのようになればいいと思っているだろう。

【RA】