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ジェッツ戦で途中退場したWRブラウンは「もうバッカニアーズの一員ではない」とエリアンスHC

2022年01月03日(月) 12:23


タンパベイ・バッカニアーズのアントニオ・ブラウン【AP Photo/Adam Hunger】

スターワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンはタンパベイ・バッカニアーズに別れを告げた。

バッカニアーズ攻撃陣がニューヨーク・ジェッツ戦で第3クオーターのドライブに臨む中、ブラウンはヘルメット、ジャージ、パッドを脱ぎ、メットライフ・スタジアムのファンに手を振って途中退場した。映像にはチームメイトのワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスがユニフォームを脱ぐブラウンを制止しようとする様子が映っている。

バッカニアーズが28対24で逆転勝利した後、ヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは報道陣に対してブラウンはチームを離れたと明かした。

エリアンスHCは「彼はもうバッカニアーズの一員ではない。それがこの話の結末だ」と述べている。

エリアンスHCはブラウンが試合への出場を拒否したために退場を促したと『FOX(フォックス)』のジェイ・グレイザーに語った。

グレイザーによると、エリアンスHCはサイドラインでジャージを脱ぐブラウンについて「今までに見たこともない光景だった」と話したという。

バッカニアーズのクオーターバック(QB)トム・ブレイディは試合後、「難しいシチュエーション」だと説明した。

報道陣に対し、ブレイディは「彼には必要な方法で助けを求めて欲しいと思っている。みんな、彼のことがすごく大好きだ。残念ながら、うちのチームからいなくなってしまった」とコメントしている。

また、ブレイディは「人は起こっている出来事に対して思いやりを持ち、共感することが大切だ」と付け加えた。

ブラウンは試合終了からおよそ1時間後、『Twitter(ツイッター)』に「スーパーグレムリン」とのメッセージを投稿している。

24対10でリードをつけられていた中で退場したブラウンは、キャッチ3回で26ヤードを記録。バッカニアーズは14点差から逆転してジェッツを下し、今季の戦績は12勝4敗となった。

1週間前、2カ月ぶりに試合に出場した後にブラウンは長々と不満を口にしている。その中で、NFLとNFL選手会(NFLPA)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)プロトコルを違反したことで3試合の出場停止処分を受けたブラウンの復帰をエリアンスHCが支持したことに関する質問に異議を唱えた。

ブラウンはその際に次のように語っている。「ドラマばっかりだな。あんたたちが作るドラマとか、俺に関してみんなが欲しがっているドラマとかな。でも、それは人生の一部だし、このポジションにいることの一部だ。みんなが俺に何を求めるのか、俺について何て書くのか、俺のことを何て言うのかはコントロールできない。俺にできるのは毎日起きて、できる限り最高の人間になって、仕事する機会があれば自分にできる最高の方法で仕事をすること。それが今日の出来事だ」

【RA】