新たなフランチャイズQB探しに“エキサイト”するスティーラーズHCトムリン
2022年01月19日(水) 14:38ポスト・ベン・ロスリスバーガー時代がピッツバーグにやってくる。
“ビッグ・ベン”をクオーターバック(QB)として18シーズンを過ごしてきたピッツバーグ・スティーラーズが、マイク・トムリン時代で初めて、新しいフルタイムの先発クオーターバック(QB)を迎えようとしている。
トムリンHCは現地18日(火)、正式な発表はないものの、ロスリスバーガーが引退するという仮定に基づいて進めていると語った。トムリンHCはQBポジションを新たに試行する準備はあると話している。
「その挑戦にエキサイトしている。コンペティターとはわれわれのことだ。これは挑戦であり、簡単ではない」と言うトムリンHCは「すべての選択肢は机上にある」と続けた。
スティーラーズはQBメイソン・ルドルフとQBドウェイン・ハスキンズ(制限付きフリーエージェント)に、このオフシーズンにチャンスを与えると見られている。
「メイソンとドウェインの2人にはそれぞれの輝く瞬間があったが、これからそれを証明しなければならない」とトムリンHCは話す。
「それはチームの発展プロセスだけではなく、プレー自体でも言える。彼らは毎日の先発とは私が見なさないところからスタートする。彼らには自分たちを確立させるチャンスが与えられ、そこには競争が生じる。そこには常に競争がある。したがって、彼らはそういう物語を描くだろう」
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが以前に伝えた通り、スティーラーズはおそらくはドラフトの早い段階の指名権を使って、ルドルフやハスキンズと競う新たなQBを加入させると見られている。また、スターQBが再び勝利街道を歩み始めることを期待――例えば、ラッセル・ウィルソンなど――するかもしれない
どういった選手をQBルームに加えるかはともあれ、トムリンHCは自分が求める要素の一つを明かしている。それは、機動性だ。
トムリンHCが次のQBの必要条件としてロスリスバーガーよりも機動性があることを設定したわけではないものの、それがコーチたちにとって自分の攻撃陣に取り入れたい要素であることは確かだ。そうなると、ルドルフとハスキンズの立場は厳しくなる。どちらもポケットパサーであり、走る能力は限られていた(ビッグ・ベンよりは上だったとしても)。
トムリンHCはこれまでのヘッドコーチ業で常に、殿堂級のQBをセンター後ろに据えてきた。過去数年はそれを成功につなげることに苦戦したものの、それでもトムリンHCとビッグ・ベンはまだ一緒に負け越しのシーズンを過ごしたことがない。
今、トムリンHCは新しいQBと共に新しい道を歩みだすチャンスが訪れている。
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