QBワトソンはおそらくもうテキサンズでプレーしないだろうとGMカセリオ
2022年01月19日(水) 13:43今季を通じてインアクティブになっていたことが、クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンがヒューストン・テキサンズでのラストゲームをすでに終えていることの十分な証拠にならないのであれば、ジェネラルマネジャー(GM)のニック・カセリオが現地18日(火)に出した新たな証拠を見てみよう。『SportsRadio 610(スポーツラジオ610)』に出演したカセリオGMはワトソンがチームで再びプレーする現実的なチャンスがあるのか問われ、完全に否定することはなかったものの、その可能性に疑問を示した。
「おそらくそうではないだろうという解釈がある」と言うカセリオはこう続けている。
「とにかく、われわれにはオープンな姿勢が必要だと思うし、情報を集めてそれを処理した上で、最終的にはどんな形であれ関わる全員にとって最も意義があると感じられる決断をしなければならない」
ワトソンはマッサージ中の性的不品行の疑いによる22件の民事訴訟の対象となっているが、刑事では起訴されていない。
ワトソンはNFLで最初の4シーズンで3度プロボウルに指名され、2020年にはパッシングヤード(4,823ヤード)でリーグトップに立った。そのシーズンを終えた後、ワトソンはトレードを要請。テキサンズは11月に設定されているトレード期限までマイアミ・ドルフィンズと話し合っていたが、トレード成立には至らなかった。テキサンズはデイビス・ミルズという未来のQBを安価で手に入れられたかもしれない。スタンフォード大学出身のルーキーはタイロッド・テイラーから先発職を引き継ぐと、シーズン終盤に印象的なプレーを見せた。ミルズは2021年ドラフトの3巡目で指名を受け、4年520万ドルの契約を結んでいる。
カセリオGMは同じラジオで2022年ドラフトの最初の指名権である全体3位をトレードすることにも前向きだと語った。
「間違いなく。ビジネスにはいつもオープンだよ。自分自身に制限を課したくはないものだ。ドラフトについては、私は常にオープンマインドだった。どのチームも、どの個人も、それぞれに異なる哲学を持っている。“トレードはしない。われわれは常に指名だ。動かす気はない”などとな。われわれはもう少しオープンな姿勢だと思うし、先進的な考え方でトレードアップやトレードダウンをする。そして、それはただ動くためだけの動きではない」
カセリオGMは大規模な再建を行っており、トレードダウンで指名権を増やすのはテキサンズにとって有意義な選択だ。4勝13敗のテキサンズはボールの両サイドで苦戦し、フリーエージェンシーやドラフトを通じてあらゆるポジションへの補強を必要としている。チームはまだ解雇したヘッドコーチ(HC)デビッド・カリーの後任を据えていないため、カセリオGMはドラフトと同時に新ヘッドコーチ探しというタスクに直面している。ヒューストンではさまざまな動きが生じており、カセリオGMは指名権を動かすことにもオープンな姿勢だ。
「トレード、特にドラフトのトレードは常に、A)選手の獲得可能性、B)どこに動くか、どこから動くのか、C)チームの他の部分を強化できる資産として、見返りに何を得るのか、といったものによって決定される。だから、われわれはそのドラフトプロセス完了に向けて袖をまくり上げている」と言うカセリオGMは次のようにつけ加えた。
「獲得できる可能性のある優れた選手がたくさんいる。繰り返すが、われわれはどんなのものであれビジネスにはオープンだ」
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