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第1シード獲得までの道のりは「いつも完ぺきで優れているわけじゃなかった」とタイタンズQBタネヒル

2022年01月20日(木) 16:23

テネシー・タイタンズのライアン・タネヒル【AP Photo/Mark Zaleski】

負傷者を多数抱えながらもAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の第1シードを獲得したテネシー・タイタンズにとって、2021年シーズンは平たんな道のりではなかった。

今季を2勝2敗でスタートしたタイタンズはその後、バッファロー・ビルズやカンザスシティ・チーフス、ロサンゼルス・ラムズとの対戦を含み、6連勝を飾っている。それ以降の4試合では3敗とつまずいたものの、シーズン終了までの3試合で連勝を挙げたタイタンズは、現地22日(土)にディビジョナルラウンドのシンシナティ・ベンガルズ戦に臨む予定だ。

浮き沈みの激しいシーズンにおいて、タイタンズオフェンス陣でレギュラーシーズン全17試合に先発出場した選手はわずか3名。タイタンズではスキルポジションの選手がレギュラーシーズンの112試合を欠場した(NFL最多)。それにもかかわらず、タイタンズは12勝5敗という好成績を収めている。

『Associated Press(AP通信)』によれば、クオーターバック(QB)ライアン・タネヒルは「この仕事が大好きで、チームのみんなのことやみんなが・・・いろんなことを乗り越えて勝つ方法を見つけ続けてきたことを誇りに思う。いつも完ぺきで優れているわけじゃなかった――それがフットボールだし、決してそうはならない。だから、勝つための方法を見つけ続けられるのは、とても楽しい」とコメントしたという。

タイタンズは最も優れたチームではないかもしれない。第1シードを獲得しても、ビルズやチーフスといった同カンファレンスの強豪チームと同じような評価を得られないのはそれが理由だ。

しかし、負傷者がいないとき、タイタンズは最高峰のチームと戦えるだけの才能がある。バイウイークを経て、土曜日の試合でスターランニングバック(RB)デリック・ヘンリーの復帰が予定されているタイタンズはここ数カ月で最も調子がいいと言えよう。

タイタンズはワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンが出場した13試合で11勝2敗となっており、その理由の一つとして、タネヒルはブラウンがいるとダウンフィールドでのパスの効率がいないときと比べて大幅に(10ヤード以上)向上することが挙げられる。

タネヒルのレギュラーシーズンにおけるパサーレーティング89.6は2015年以降で最も低い記録となったが、今季は開幕から14試合中3試合しか100以上を記録していなかったにもかかわらず、最後の3試合ではすべて100以上をマークした。

土曜日の対戦はタイタンズの荒々しいランプレーとベンガルズの高速パスプレーという対照的なスタイルの一戦となる。ベンガルズはレギュラーシーズンで試合平均259.0パスヤード(NFL7位)、タッチダウンパス36回(7位タイ)、試合平均102.5ランヤード(23位)、タッチダウンラン16回(14位タイ)をマーク。一方のタイタンズは試合平均の試合平均201.1パスヤード(24位)、タッチダウンパス22回(19位)、試合平均141.4ランヤード(5位)、タッチダウンラン23回(3位タイ)を記録している。

ベンガルズがポストシーズンに不慣れなのに対し、タネヒルとタイタンズは以前にも出場した経験をもつ。

タネヒルは「少しでも助けになるといいんだけど。前にも出たことがある。この経験は初めてじゃない。最終的には試合に出て実行し、良いプレーをしなければならない」と語った。

【RA】