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スティーラーズGMコルバートが2022年ドラフト後に退任へ

2022年01月29日(土) 21:28


ピッツバーグ・スティーラーズのケビン・コルバートGM【AP Photo/Charlie Neibergall】

ピッツバーグはハドルからフロントオフィスに至るまで、変化の時期を迎えている。

ピッツバーグ・スティーラーズのベテランクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーが引退を正式に発表した翌日、チームオーナーのアート・ルーニー二世は、副社長兼ジェネラルマネジャー(GM)を務めるケビン・コルバートも退任する予定だと発表した。コルバートは今年に行われるNFLドラフトまで現職にとどまることになっており、この計画についての第一報は『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが今月初めに伝えている。コルバートが役割を減らして組織に残ることに彼自身も自分も関心を持っているとルーニー二世は付け加えた。

スティーラーズのチームレポーターであるボブ・ラブリオラによれば、ルーニー二世は「われわれはすぐにでも新GMを探す予定で、ドラフトが終わるまでは採用しないと思う。チーム内の候補者2名とは面談した。外部から人を入れることに抵抗があるわけではない」と述べたという。

面接を受けた候補者はブランドン・ハントとオマー・カーンの2名だとルーニー二世は明かした。

コルバート在任中にスティーラーズはスーパーボウルに3回出場してそのうち2回――第40回と第43回スーパーボウル――で優勝を果たし、通算成績は225勝124敗3引き分けと、素晴らしい成績を収めている。コルバートはマイアミ・ドルフィンズ、デトロイト・ライオンズでのスカウト経験を経て、2000年にスティーラーズのフットボールオペレーション部門の部長に就任し、2010年にジェネラルマネジャーになった。

コルバートは在任中のほとんどの期間、2004年ドラフトの1巡目指名を受けてスティーラーズに入団したロスリスバーガーに攻撃陣の指揮を任せていた。ロスリスバーガーはプロボウルに6回選出され、2007年に就任したマイク・トムリンHC(ヘッドコーチ)と共に、安定感のある勝利に貢献している。2010年にジェネラルマネジャーに就任してからコルバートが指名した代表的な選手としては、センター(C)モーキス・パウンシー(2010年ドラフト1巡目)、ワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウン(2010年ドラフト6巡目)、ディフェンシブエンド(DE)キャム・ヘイワード(2011年ドラフト1巡目)、ガード(G)デビッド・デカストロ(2012年ドラフト1巡目)、ランニングバック(RB)リビオン・ベル(2013年ドラフト2巡目)、アウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワット(2017年ドラフト1巡目)、WRジュジュ・スミス・シュスター(2017年ドラフト2巡目)、2021年ドラフトで入団した新人RBナージー・ハリス、タイトエンド(TE)パット・フリーアムスなどが挙げられる。コルバートは間違いなく、ドラフト評価で印象的な仕事をしており、退任する前にオーナーがもう1度ドラフトを担当させるのも不思議ではない。

ロスリスバーガーに代わるフランチャイズクオーターバックを見つけて指名することは、コルバートが別れを告げるのにふさわしい方法だと言えよう。

【RA】