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ラムズとの契約前はペイトリオッツかセインツと契約しかけていたと明かしたWRベッカム

2022年02月08日(火) 15:33

ロサンゼルス・ラムズのオデル・ベッカム【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

ロサンゼルス・ラムズのワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムはこれまでに一度も来たことのなかった場所、つまりスーパーボウルにたどり着いている。

ベッカムにはそうならない可能性もあった。2021年レギュラーシーズンの途中にクリーブランド・ブラウンズから放出されたとき、ベッカムはグリーンベイ・パッカーズやニューオーリンズ・セインツ、ニューイングランド・ペイトリオッツなど、彼に興味をもつ多くのチームから入団をオファーされている。現地7日(月)にそれらのクラブとどれだけ契約に近づいたのかを尋ねられたベッカムは、“すんでのところだった”と答えた。

ベッカムはセインツに入団していた可能性について「もう少しだった。すんでのところだった。ただ今がそのタイミングだとは思えなかった。場所はいい。タイミングが悪い」とコメントしている。

セインツへの移籍は、ニューオーリンズ地域出身のベッカムにとって里帰りを意味していた。一方、ペイトリオッツに加入していれば、ビル・ベリチックという伝説的なヘッドコーチ(HC)のもとでプレーすることになる。

ベッカムは数年前、ペイトリオッツでトム・ブレイディと組むと想定して試合を想像してみたと話しているが、結局、それは実現していない。ペイトリオッツに入団してほしいというベリチックHCの誘いには乗らずに、「何年も前から」付き合いがあると話していたヘッドコーチが指揮しているラムズへの入団を選んでいる。

ベッカムは出だしでつまずいたものの、最終的にはラムズが第56回スーパーボウルに進出する上で重要な役割を果たした。それは、プレーオフ進出を逃したセインツや、スーパーワイルドカード週末で格上のバッファロー・ビルズに敗れたペイトリオッツを選んでいたら、おそらくたどり着けなかった場所だ。

ベッカムは最終的に自分の直感を信じて、次にどこでプレーするのかを決めている。それがスーパーボウル出場という形で実を結んだのだ。

ベッカムはラムズについて「すべての物事、すべての兆候が・・・静かになったとき、この場所に呼ばれているような気がした。ジャレン・ラムジーやボン・ミラーはさておき。ただ心の中で正しいと感じて、直感的にしっくりきた。他にもいろいろとやっているうちに、ここが自分を呼んでいるような気がした」と語っている。

その呼びかけがベッカムをSoFiスタジアムでの勝利に導くかどうかは、日曜日に分かるだろう。

【RA】