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決断の時が迫る中、パッカーズと前途有望な関係のQBロジャース

2022年02月14日(月) 01:52


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Aaron Gash】

この1年、何よりも大きく聞こえてきたのは、パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャース自身の言葉だった。現地10日(木)にMVPに輝いた彼は、受賞スピーチの中で他の人々と共にグリーンベイの社長兼CEOマーク・マーフィーとジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・グーテクンストの名を挙げて感謝の言葉を述べた。これは注目すべきことだ。

期限が迫るロジャースの決断について内情を知る人々とこの1週間話してきて、はっきりしたことが2つある。

1つは、今の両者の関係がだいぶ以前と同じくらい良くなっており、彼が戻ってくることを選ぶのではないかと多くの関係者が楽観的な望みを持っていること。

もう1つは、ロジャースの行動を確実に知ることができるのはロジャース本人だけであり、誰も彼を急がせることはできないということだ。

キャリア4度目のMVPを受賞した後、ロジャースは『NFL Network(NFLネットワーク)』に対し、これから数週間を楽しんで、それから将来について判断すると語っている。

「グリーンベイとはいい会話ができた」と彼は述べた。「よく考えて、ここでの決断を早めにするよ」

シーズン前にロジャースとパッカーズが契約を調整した際に、彼の契約最終年は削除され、フランチャイズタグ期間の締め切り後は無効となる取り決めがなされた。つまり、2022年シーズンの終了後、ロジャースにタグは付けられないということだ。彼はフリーエージェントになる。また、ロジャースが希望した場合に双方が行き先について同意した場合はトレードの可能性について話し合うという口頭契約もなされた。

彼が残ると仮定して、ロジャースは2022年シーズンに新たな契約が必要となり、パッカーズは年平均で彼をNFL最高年俸のQBにする契約をオファーする考えがあると伝えられている。それは推定で年間4,500万ドル(約52億2,000万円)以上の2年契約と考えられており、キャップ調整のために終わりにボイド(無効)イヤーも追加されているはずだ。そうなればチーム側としてもワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスにタグを付けることが可能となり、他のオフシーズン活動も柔軟になる。

前回のオフシーズン後、ロジャースは将来についての疑問を率直に口にし、契約を改定してようやくチームに戻ってきてからも、フロントオフィスへの不信感やいら立ちをあらわにし続けた。

そのために両者は1年をかけて修復に取り組んできた。コミュニケーションは改善し、インプットが増えて、単純に関係を築くフレームワークが良くなった。それはうまくいったようで、ロジャースは感謝を示している。

要するに、流れは180度変わったということだ。

ロジャースは常にヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーとは強い関係を結んでおり、フロントオフィスと対立していた時もそれは続いていた。プレーオフでまさかの敗北を喫した後も彼がグリーンベイにとどまり、ラフルアーや他の人々と今後のゲームプラン作りを手伝ったことも、前向きな発展といえるだろう。

NFL界全体がロジャースの確実な最終決定を待つ間、外から見る限りでは、パッカーズの前途は明るそうに見える。

【M】