NFL競技委員会がオーバータイムルールの変更を検討
2022年02月28日(月) 11:32NFLの競技委員会は今週インディアナポリスで会合を開き、2021年のプレーオフで話題となったルールの変更の可能性を含むいくつかのテーマについて話し合う予定だ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタによると、NFL競技委員会のリッチ・マッケイ委員長は現地2月27日(日)、オーバータイムの変更案が持ち上がることは間違いないと語った。
マッケイ委員長は数チームがプレーオフのみのオーバータイムルール変更を提案し、他のチームはレギュラーシーズンとポストシーズンの両方について提案すると見ていると述べた。
バティスタは関係者の話として、インディアナポリス・コルツが各チームにオーバータイムでのポゼッションを保証する案を提出したと報じている。承認されれば、このルール変更はレギュラーシーズンとプレーオフの両方に適用されることになる。
さらにバティスタは、オーバータイムルール変更への支持の度合いは不明だと付け加えている。このような変更が承認されるには、32チームのうち24チームの票が必要だ。
現行のオーバータイムルールは、今年1月にカンザスシティ・チーフスがディビジョナルラウンドでバッファロー・ビルズに勝利した後、世間でもリーグ内でも話題となった。オーバータイムのコイントスで勝利したチーフスは、ビルズの攻撃陣がフィールドを見ることがないまま、勝利のタッチダウンを決めた。
オーバータイムのルールは何年もかけて調整されてきた。2010年のポストシーズンまではフィールドゴールでも勝利となり、その後、NFLは相手がボールに触れることなく試合を終了させるにはファーストポゼッションタッチダウンを条件とした。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、このルールではコイントスの勝者がオーバータイムの52.8%で勝利している。しかし、ポストシーズンでは、コイントスの勝者が10勝1敗という結果になっている。
バティスタによると、今週の競技委員会で議論されるもう一つのテーマは、パントをより安全なものにするためにルール変更をするかどうかということについてだ。
パントプレーでは脳しんとうの発生率が異様に高いため、NFLは競技性を維持しつつ、より安全なプレーを実現したいと考えている。ただし、リーグはパントを完全に廃止したいわけではない、とバティスタは付け加えた。競技委員会は28日(月)に健康と安全に関するブリーフィングを行うことになっている。
バティスタによると、リプレーレビューとリプレーアシストは変更されない見込みだ。
「今年、リプレーはかなり良いものだった」とマッケイ委員長はコメントした。
バティスタはまた、競技委員会がリプレーアシストによってゲームがよく動いていると考えていたと報じた。
【AK】