7年活躍したバッカニアーズのプロボウラー、Gアリ・マーペットが引退を発表
2022年02月28日(月) 10:22アリ・マーペットは、キャリア最高のシーズンを終えた。彼はそれが最後のシーズンになるとしている。
バッカニアーズのガードは現地2月27日(日)に『Instagram(インスタグラム)』を通じて、引退することを発表した。28歳のマーペットは、キャリア7シーズン目となる2021年にプロボウラーになった。
マーペットは『Instagram(インスタグラム)』を通じて次のようにコメントした。「タンパベイ・バッカニアーズでの素晴らしい7年間を経て、俺に多くのものを与えてくれたゲームから引退する決断に至った。この組織とその周りの人々は、夢を叶えるだけでなく、俺を今の状態に成長させる手助けをしてくれた。タンパベイは俺の故郷であり、今後数年間、このコミュニティのために働くことを楽しみにしているよ。コーチ、チームメイト、家族、友人たち、みんなが俺に与えてくれた大きな影響は、インスタグラムの投稿では表現しきれない。俺はいつも感謝している。ありがとう、タンパベイ」
バッカニアーズは2015年のドラフト2巡目でマーペットを指名。マーペットは1937年以来初めてホバート大学から指名された選手となり、ディビジョンIIIのドラフト候補選手としては歴代最高位での指名だった。バッカニアーズはそのリスクに対して十分な結果を得た。マーペットは出場した101試合すべてでスタートメンバーとなり、ガードとセンターの両方を務めながら、わずか12試合しか欠場していない。2020年、マーペットはトム・ブレイディを守り、バッカニアーズを第55回スーパーボウルの栄冠に導いた頑丈なオフェンスラインの一部だった。
ジェネラルマネージャー(GM)のジェイソン・リヒトは、「小さな大学の優秀な選手が、NFLで最高のオールラウンドなオフェンシブラインマンに急成長するのを見るのは、プロとして最高のスリルの一つだった」と述べた。
ヘッドコーチ(HC)のブルース・エリアンスは、「私が着任してからの3シーズン、アリがわれわれのチームにどれだけ貢献してくれたか、言い尽くすことはできない。彼は完璧なプロであり、私たちのオフェンシブラインの内側で岩のような存在だった」と話した。
2020年にタイトルを獲得したメンバーのうち、22人のスターター全員の残留に成功したバッカニアーズは、今オフシーズンにそのうちの2人(ブレイディとマーペット)を引退で失った。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、マーペットの退団により、2022年には1,000万ドル(約11億6,000万円)のキャッシュが解放されるという。だが、彼の不在はよりコストがかかるものかもしれない。マーペットは2021年の『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』で84.1点を記録し、『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、攻撃スナップ数が500回以上のガード70人の中で6位だった。さらに、バッカニアーズは昨年、762回のドロップバックでリーグトップだったにもかかわらず、許したサックは23回と、他のどのチームよりも少ない結果となっている。
【AK】