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ファルコンズがKヤンオエ・クーと5年28億円で契約延長

2022年03月16日(水) 14:08


アトランタ・ファルコンズのヤンオエ・クー【AP Photo/Mark LoMoglio】

2021年にNFLで最も正確なキッカー(K)の一人に数えられた選手が、それにふさわしい対応を受けている。

アトランタ・ファルコンズとKヤンオエ・クーが5年2,425万ドル(約28億6,710万円)の契約を結ぶと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じた。この契約には1,150万ドル(約13億5,965万円)の保証が含まれるとのことで、これによってクーはキッカーの年平均サラリーでボルティモア・レイブンズのジャスティン・タッカーに次ぐ2番手に位置することになる。チームも後にこの契約について発表した。

ファルコンズは制限付きフリーエージェントになるはずだったクーへの外部からのオファーに対抗しなければならない状況を回避している。ファルコンズは困難の中で戦う人々に刺激を与えるクーの存在をチーム内に維持している。

クーは2018年にロサンゼルス・チャージャーズのメンバーとしてNFL入りを果たし、チームの最初の4試合に登場したものの、自身がゲーム終盤のフィールドゴールを外した結果として2回のつらい敗戦を経験した後、チームから放出されている。これらのフィールドゴールが決まっていれば、チャージャーズは試合をタイに持ち込むか、勝利を収められるという状況だった。0勝4敗のチャージャーズはクーをリリースすることで変化をもたらそうとし、クーは1年以上にわたってNFLの第一線から遠ざかっている。

それでもキックし続けたクーは、短期間ながらアライアンス・オブ・アメリカン・フットボール(AAF)のアトランタ・レジェンズに所属。このときのパーフェクトなフィールドゴールが、再度NFLで道を見いだすことにつながった。

2019年にニューイングランド・ペイトリオッツの練習生を経てファルコンズと契約したクーは、マット・ブライアントに代わってフィールドゴール成功率88.5%という数字でシーズンを締めくくる。そこからはリーグで最も信頼性の高いキッカーであり続けたクーは、フィールドゴール成功率94.9%を記録した2020年にプロボウルに選出された。2021年のフィールゴール成功率は93.1%で、50ヤード以上の地点からのキックについては5本中4本成功、40ヤード以上からでは7本中6本を決めている。エクストラポイントについては30回中30回成功という完ぺきな記録を残した。

クーはこれからもアトランタで自らの物語を更新していくだろう。

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