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バイキングスが元パッカーズOLBザダリアス・スミスと3年50億円で契約へ

2022年03月23日(水) 08:38

ザダリアス・スミス【Ryan Kang via AP】

大騒ぎのフリーエージェンシー期間を過ごしていたアウトサイドラインバッカー(OLB)ザダリアス・スミスが、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区に戻る。

ミネソタ・バイキングスとスミスが基本給4,200万ドル(約50億8,790万円)、インセンティブで最大4,700万ドル(約56億9,360万円)になる3年契約の条件に合意したことを、現地22日(火)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロがこの契約について知る人物の話を元に伝えた。バイキングスは後にこの動きを正式に発表している。

グリーンベイ・パッカーズから放出されたスミスは、当初はボルティモアへ戻る4年3,500万ドル(約42億2,399万円)、最大5,000万ドル(約60億5,703万円)の契約に合意していた。しかし、スミスは合意後にこの契約を躊躇(ちゅうちょ)し、レイブンズとの契約にはサインしないことを決断している。

年平均875万ドル(約10億5,993万円)の契約を回避する決断は、ボン・ミラー(年額2,000万ドル/約24億2,305万円)がバッファロー・ビルズと、チャンドラー・ジョーンズ(年額1,700万ドル/約20億5,959万円)がラスベガス・レイダースとそれぞれの新契約を結んだ後に下されたものだ。

この判断によって、スミスはより大きな金額での契約を手にしている。年平均1,400万ドル(約16億9,614万円)はランディ・グレゴリーがこのオフシーズンにデンバー・ブロンコスと結んだ契約に並ぶ。また、新たな契約では3シーズンで再びフリーエージェントになることができる。

ケガがないときのスミスはエッジに控える運動能力の高いデーモンと化す。グリーンベイでの最初の2シーズンで、スミスはサック26回を記録して2年連続でプロボウルに選ばれた。2021年は背部の負傷によってレギュラーシーズンのスナップ数が17回に限られてしまった。ポストシーズンに戻ってきたスミスは、サック1回を決めている。

このオフシーズンに守備陣の補強を強く必要としていたバイキングスにとっては、いちかばちかの動きと言える。スミスをダニエル・ハンターと組み合わせれば、バイキングスは1対1で勝てるダイナミックな2人のエッジラッシャーを擁することになる。もちろん、最大の疑問は両者の健康状態だ。

NFC北地区にとどまることで、スミスは古巣のパッカーズと1シーズンに2度対戦することになる。

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