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QBウェンツに望みを託し、3年目の躍進を目指すワシントンHCリベラ

2022年04月06日(水) 11:55


ロン・リベラ【AP Photo/Chris Szagola】

カロライナ・パンサーズはロン・リベラがヘッドコーチ(HC)に就任して3シーズン目に12勝を挙げた。今はワシントンで3年目を迎えるリベラHCは、そういった大きな前進を遂げなければならないというプレッシャーを感じている。

先日、リベラHCは『ESPN』に「まさにそれを感じている。今年は“上に行くぞ”という年だ。われわれは上昇しなければならない」と語った。

リベラHCが率いた最初の2シーズンに、ワシントン・コマンダースはそれぞれ7勝をマーク。初年度は7勝9敗でまさかのNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区タイトルを勝ち取った。

「私の初年度に起こったことは例外だった。私はそれほどそのことに夢中になっていない。2年目は標準的で、おそらく後退でもあった。われわれが未熟だとは感じていたが、背筋を伸ばし、正しい方向に進んでいきたいと思っていたからね」とリベラHCは述べている。

すべてのオフシーズンに、リベラHCは自分のプログラムが定着するタイミングは3年目だと指摘してきた。60歳のリベラHCはクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツをトレードしたことによってチームは一つの山を乗り越えたと信じている。

ウェンツ獲得について、リベラHCは「それによってわれわれは正しい方向に何歩か進んでいる」と話した。

リベラHCの最初の2年で最も成功を阻んでいた要素はクオーターバックだった。先発は定まらず、初年度にはドゥエイン・ハスキンズ、カイル・アレン、アレックス・スミス、テイラー・ハイニケを起用。昨年はライアン・フィッツパトリック、ハイニケ、ギャレット・ギルバートが先発を務めている。

ウェンツへの移行はドラフト外でNFL入りしたハイニケからのアップグレードになるかもしれない。しかし、インディアナポリス・コルツで過ごした1年でシーズン終盤にかけてウェンツがひどく苦戦した様子からは、どれほど強化できるのかという疑問が残る。

コマンダースは――昨年のコルツと同様に――プレーオフに進出できるチームになるために欠けているピースだと信じて、ウェンツに望みを託した。

リベラHCはチームの選択の正しさを証明できるのは勝利だけだと分かっている。

「一つの場所にどれだけ長くいるかは、すべて勝利にかかっている。それは決して変わらない。成功しているならば、長く素晴らしい期間を過ごすだろう。そうでないのなら、やめるときだ。それがこのビジネスの核心なんだ」とリベラHCはコメントした。

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