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ドラフトでのトレードアップを示唆するカウボーイズのジョーンズオーナー

2022年04月14日(木) 10:32


ダラス・カウボーイズのヘルメット【James D. Smith via AP】

今回のドラフトはクオーターバック(QB)のスター選手に恵まれず、上位の指名権を獲得しようとするチームオーナーは少ないと思われている。

ただ、ジェリー・ジョーンズは違う。

現地13日(水)に記者団と話したダラス・カウボーイズのオーナーであるジョーンズは、チームがドラフトでトレードアップする可能性はあるかという質問に対して、仮説に基づいた答えを返した。彼のメッセージの核心はシンプルだ。全体24位の指名権を持つカウボーイズには、ドラフト上位までの間に十分な余力があるため、あらゆることが可能だという。

ジョーンズは「私だったらこのドラフトでトレードアップするだろう。できる限りのことをして、その先にある可能性やどういう交渉ができるかを見てみたい」と述べた。「もしチャンスがあれば、われわれが持っている最初の2、3回の指名順はだいぶ低いわけだから、トレードアップしたいと思っている。本当にほしい選手がその順位にいたとしたら、トレードアップして彼を獲得できるだろう」

もちろんこれは、あり得ないことは何もないというジョーンズの常套句のようなものだ。とはいえ、もしドラフトの展開によってトップで指名されると目されていた選手がカウボーイズの指名圏内にまで残っていれば、ジョーンズはその時点で電話をかけて何らかの取引を成立させるかもしれない。

実際のところ、その電話に出るのはどのチームも考えられる。カウボーイズはクオーターバックを狙っているわけではなく、さらに前述の通り、今年のドラフトにはそれまでのような有望なクオーターバックがいないため、トレードアップの動きはそれほど活発にならいと思われる。ゆえに、交渉が成立する可能性は高い。

また、カウボーイズが1巡目の後半に指名権を持っていることもプラスに働いているだろう。なぜなら、ジョーンズは直近のシーズンの失敗を嘆く代わりに、少なくともプレーオフに出場したことを誇りに思いながらこのオフシーズンを過ごすことができるからだ。

かつてケビン・ガーネットが言ったように、不可能などない。

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