オコンネル新HCのコーチングスタイルに期待するバイキングスWRジェファーソン
2022年04月14日(木) 13:19ミネソタ・バイキングスの新ヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルは、就任間もない段階ですでにロッカールームの主要メンバーを魅了しているようだ。
現地12日(火)にワイドレシーバー(WR)のジャスティン・ジェファーソンはチームの公式サイトにこう述べている。「彼はのんびりとした感じのコーチだけど、プログラム全体を変えてチームを勝利のステージに戻す準備ができているから、俺たちはみんなワクワクしている。コーチ陣をはじめ、このチームには新しいメンバーがたくさん加わった。このチームには大きな可能性があって、みんな復活する準備はできている」
ジェファーソンはオコンネルHCを「のんびりとした」と表しているが、これはマイク・ジマー前HCの厳格なスタイルとは対照的だ。ほとんどのHC採用がそうであるように、バイキングスも極端にタイプの違う後任を採用している。
ジェファーソンはオコンネルHCについて「俺たちと年が近いというだけでも親近感が湧く」とつけ加えた。「彼の感覚は若いから、きっとロッカールームで音楽をかけたり、ミーティングが始まる前にミーティングルームで音楽をかけたりするだろう」
「そういうものすべてが俺たちに安心感を与えるんだ。仕事に戻った時でもリラックスした気分でいられる。俺たちがやっているのはビジネスばかりではないんだ。好きなことをやって楽しんで、集中することが大切だ」
オコンネルHCのコーチングスタイルは若い選手たちから支持されるだろう。だが、それ以上にバイキングスが必要としているのは、オコンネルHCが持つオフェンスに対する鋭い洞察力だ。これまでのチームはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の強豪チームとの接戦にことごとく敗れている。
WRアダム・シーレンは「選手をシャフルして違うポジションで起用したりして、いろいろなフォーメーションを試している」と話す。「ルートに関して言えば、選手にとってはよりやりやすいと思う。その時々の試合の展開に合わせて臨機応変にプレーさせてもらえるんだ。“この場所で、このタイミングで、これをしなければならない”というような指示ではないから、もっと感覚的にプレーできる」
「どちらかが間違っているとうことじゃなくて、ただこれまでとは違う。それがすごく楽しみなんだ。まだ具体的なプレーについて話し合ってはいない。フォーメーションとか、用語の話とか、基本的な部分を固めているところだ。でも、今のところ客観的に見ていると、選手たちに自分たちの得意なことをさせた上で、相手が仕掛けてくるカバレッジを振り切ろうとするオフェンスであることは間違いない。相手のディフェンスにとっては難しいことをしているように見えて、実は俺たちのオフェンスにとってはやりやすい形だ」
昨シーズンにロサンゼルス・ラムズのWRクーパー・カップがレシーバーの三冠を達成したのと同様のオフェンスでプレーできるとあって、ジェファーソンは2022年がもたらす可能性に興奮している。
「昨年にクーパー・カップが(レシーブヤードの)記録に迫って、何度もオープンになっているのを見てきた」とジェファーソンは話している。「動画でもいろいろなことを見て、今年が楽しみた。オコンネルHCがラムズでやっていたスキームや、これからこのチームでやろうとしていることについて一緒にミーティングをしていても、とにかくエキサイティングなんだ。今すぐにでもシーズンを始めたいくらいだよ」
常にランゲームを優先するオフェンスを求めたヘッドコーチと何年も過ごしたバイキングスは今、まったく別の世界を経験している。
ヘッドコーチの交替によって4月にポジティブな雰囲気がチームに満ちていることは珍しくない。しかし、このゆったりとした雰囲気を冬まで持続させるためにオコンネルHCは、チームを勝利に導くことができることを証明しなければならない。
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