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コマンダースが連邦取引委員会に財政的不正を否定する書簡を送付

2022年04月19日(火) 12:26

ワシントン・コマンダース【AP Photo/Patrick Semansky】

ワシントン・コマンダースが現地18日(月)に米国連邦取引委員会(FTC)に送った書簡で、財務上の不正に関するいくつかの疑惑を否定した。

アメリカの下院監視・政府改革委員会がFTCにコマンダースのビジネス慣習を調査するよう求めたことを受けて、コマンダースは証言や電子メール、その他の資料を含む105ページにわたる書簡を送付している。

委員会は先週、FTCに書簡を送り、コマンダースが10年以上にわたってビジターチームからのチケット収入やファンに返金すべき保証金を公表せず、違法となりうる財務行為を行っていた可能性がある証拠を発見したと伝えていた。NFLは証券取引委員会委員長のメアリー・ジョー・ホワイトに「委員会が提起した深刻な問題を再調査する」ように依頼したと発表している。

コマンダースは法律事務所リード・スミスのジョーダン・シブが署名した書簡で疑惑をすべて否定しており、元販売及び顧客サービス担当副社長のジェイソン・フリードマンの動機と性格に狙いを定めて、フリードマンの球団に対する証言が委員会の勧告の骨組みになったと主張した。シブは委員会が疑惑に関する情報をチームに要求していないと記し、調査が正当ではないと反論。文書には次のように記されている。

「委員会はチームに対して1枚の文書も要求せず、委員会の書簡に含まれる事項の真偽を問うためにチームの代表者を1人も招かず、チームに対してその申し立てについて文書で答えるよう質問を投げかけず、疑惑の真相解明に取り組む手立てを一切与えなかった。もし委員会からこれらの質問や要求を投げかけられていたら、チームはそれぞれの申し立てに容易かつ完全に反論することができ、そうしていただろう」

リーグがこの問題に関する独立した調査の結果を詳述した報告書を公表しなかったため、議会はチームの職場における不正行為について調べ始めた。この調査により、コマンダースは1,000万ドル(約12億7,490万円)の罰金を科せられたが、その他の処分はなかった。委員会はNFLと球団が「重要な文書や情報を差し控える措置をとった」と述べている。

4月12日に議会がFTCに書簡を送付したことを受けて、コマンダースのスポークスパーソンは『NFL.com』に対して3月31日にチームが出した声明を引用して「チームはいかなる種類、時においても財務的不正があったとする指摘を断固として否定する」と主張した。

「われわれは、業界と会計基準に一致する厳格な内部プロセスを遵守し、世界的に評判の高い独立監査法人による監査を毎年受け、NFLによる定期監査も受けている。われわれは今後も委員会の調査に全面的に協力していく」

フリードマンは議会で、チームには2つの財務帳簿があり、1つはリーグに提出するチケット収入を過少に報告したもので、もう1つは完全な全容を記帳したものだったと証言した。フリードマンの証言によると、オーナーのダン・スナイダーはリーグと共有する数字も実際のデータも把握していたという。

FTCへの書簡の中で、元財務責任者のポール・シュチェンスキーは「私は“第2の”帳簿の管理を手伝ったことも、他の誰かが管理するのを見たこともないとはっきり言える」と述べた。チームは元最高執行責任者(COO)のミッチ・ゲルシュマンと元相談役のデビッド・ドノバンの申告書や電子メール、その他の資料を引用して監視委員会が言及している疑惑に反論している。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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