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ライオンズがドラフトでQBを指名しても「心配はない」とQBゴフ

2022年04月22日(金) 10:10

デトロイト・ライオンズのジャレッド・ゴフ【AP Photo/Don Wright】

ジャレッド・ゴフは今のところデトロイト・ライオンズの先発クオーターバック(QB)だが、長期的なフランチャイズQBになるとは見なされていない。2年以内に交代する可能性が高く、少なくとも、彼の仕事を引き継ぐ新人が現れるまで任務を代行することを求められる存在となるだろう。

その新人QBは早ければ来週から開催される毎年恒例のドラフトで入団するかもしれない。

ゴフは現地21日(木)にライオンズがクオーターバックを指名したとしても「心配はない」と語っている。

ライオンズのフロントオフィスについて「彼らを信用している」と明かしたゴフはこう続けた。「とても信頼してくれているのが分かっているし、自分が今いる場所や、彼らといる場所、一緒に進もうとしている場所にも満足している。それを楽しみにしている。でも、(QBをドラフトで指名して)そこで何かが起こっても、心配はない」

2024年シーズンまで契約下にあるゴフには3,000万ドル(約38億5,415万円)のデッドマネーが生じるため、2022年にライオンズがゴフから離れるとは考えづらい。来季に放出またはトレードすれば、デッドマネーが1,000万ドル(約12億8,472万円)となり、サラリーキャップ上に2,000万ドル(約25億6,943万円)の余裕が生まれるため、その可能性はより現実的となるだろう。

今季のルーキークラスのクオーターバックの実力が疑問視されている中、再構築の初期段階にあるライオンズは特に守備陣に穴の多いロースターの補強を優先して次のオフシーズンまでQBの獲得を延期することができる。

また、今回のドラフトで2つの1巡目指名権(全体2位と32位)のいずれかを費やしてシグナルコーラーを獲得し、1シーズンの間、ゴフの控えとしてチームに擁しておくという選択もできる。

指導者としての役割を楽しみたいかと聞かれた27歳のゴフは「分からない。たぶん、そうだね」と答えた。

「若いやつらを助けるのはずっと好きだけど。どうなんだろう。まったく分からない。そういう立場になったことがない。分からない。俺はこれまでと変わらないと思う。その気になれば役に立てる」

ロサンゼルス・ラムズから2016年ドラフト全体1位で指名されて以来、ゴフは指導者の立場にはなってこなかった。若手選手か、文句なしのスターターのどちらかだった。

最終的に、ゴフはライオンズに限らず、次のステップや次のチームで理想的な橋渡し的存在になる可能性がある。ゴフはものすごく高い能力を持っているわけではなく、現段階でフランチャイズに変化をもたらすようなオプションだと見られているわけでもない。しかし、最も報酬が低くなるような存在ではないと言えよう。これまでのところ、ゴフはコーチ陣やジェネラルマネジャー(GM)との間に波風を立てるような態度を見せていない。そして、ゴフがオフェンスを動かし、ロースターの残りの部分を評価するのを助けるのに十分な存在であることは、再建中のチームにとって最も重要な部分かもしれない。

ひょっとすると、ゴフはあまりダイナミックではないアレックス・スミスや、第2のジョシュ・マカウンになる可能性もある。

どのように指導者になるのかは実際にその状況にならなければ分からないはずだ。そして、ライオンズがドラフト序盤でクオーターバックを指名するまで、その状況は訪れない。

【RA】