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「いつでも先発として準備している」とブラウンズQBブリセット

2022年04月22日(金) 11:12

ジャコビー・ブリセット【AP Photo/Wilfredo Lee】

22件の民事訴訟に直面するクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンには出場停止処分が科される可能性があり、QBベイカー・メイフィールドはチーム離脱が見込まれるクリーブランド・ブラウンズは、先発の役割を務めることもできるバックアップとしてジャコビー・ブリセットを擁している。

ブリセットのキャリアは緊急時に先発の役割を担うQBとして定義されてきた。

『Cleveland Plain Dealer(クリーブランド・プレイン・ディーラー)』によれば、ブリセットは現地20日(水)に「(自分が先発するかどうかを知ることに)気をもんでいたら、今の俺の位置にはいなかっただろうな」と語ったという。

「俺はいつでも、先発であるかのように準備してきた。先発のようにふるまってきた。なぜなら、チャンスが来たときに、自分がそうであることを示したいからだ」

2016年NFLドラフトの3巡目でニューイングランド・ペイトリオッツにドラフトされてから、ブリセットは先発の座に穴があいたチームを救ってきた。ルーキー時代にはトム・ブレイディの出場停止処分とジミー・ガロポロの負傷で、2試合に先発している。

その翌シーズンにはインディアナポリス・コルツにトレードされたブリセット。コルツはQBアンドリュー・ラックがケガによって前のシーズンを終了したところだった。それから2シーズンが過ぎ、プレシーズンにラックが突如引退した後、ブリセットは再びスターターの役割を獲得している。

マイアミ・ドルフィンズに在籍した昨シーズンには、負傷したトゥア・タゴヴァイロアに代わって5試合で先発QBを務めた。

ブリセットにとっては不確定な状況も問題にならない。ただ常に先発であるかのように準備するだけだ。

「フィールドの外のことについては、どうなるか予測することはできない。でも、俺が一つ真実だと分かっているのは、いつだってあと1プレーだってことだ。俺はそれに備えているし、状況とは関係なく、先発であるかのように準備している」とブリセットは語った。

ワトソンに対する民事訴訟がある中、NFLが今年のいずれかの時点でワトソンに出場停止処分を科す可能性はある。そうなれば、ポストシーズン復帰を熱望するチームでブリセットが代役に立つだろう。

必要とされれば、ブリセットには準備はできている。

「ただ俺が自分を信じるってことだと思うし、俺がいたどのレベルであれ、そこまで自分を連れてきたものを信じるってことだ」と言うブリセットはさらにこう話した。

「そこに戻って、ハードワークを信じる。“俺はフットボールについて何を知っている?”ってところに立ち戻り、それを信じてフットボールをプレーし、小さいときから自分がやってきたことをやるのさ」

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