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1巡目指名権がなくとも「いい立場にいる」とブロンコスGMペイトン

2022年04月24日(日) 16:30

デンバー・ブロンコス【NFL】

デンバー・ブロンコスがNFLドラフト1巡目指名権を持っていないのは2012年以来初めてだ。

しかし、彼らはそれでも全く問題がない。

3月に行ったトレードでクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンを獲得するとき、ブロンコスはその見返りとして2022年と2023年のドラフト1巡目指名権を含む、大量の選手とドラフト指名権をシアトル・シーホークスに送っている。ブロンコスは1巡目指名権を犠牲にすることが筋金入りのベテランQBとしてウィルソンがもたらす安定感を得るのに見合っていると判断してこの取引に踏み切った。また、過去6年間で11名の異なる司令塔を起用してきたということもあり、ジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンはトレードオフの価値が十分にあったと述べている。

ペイトンGMは現地22日(金)に開かれたドラフト前の記者会見で「恵まれている。1巡目指名権は大好きだ。上位の2巡目指名権があるのも好ましいが、毎日ここの雰囲気を決めるクオーターバックがいてくれるのも大好きだ」と語った。「ここに来ると、彼が働いている。彼が偉大なのには理由がある。仕事に打ち込んでいるからだ。(ドラフト)初日はラッセル・ウィルソンのハイライトを見るつもりだ」

ブロンコスはウィルソンがドラフト指名を受けた2012年以来初めて、ドラフト上位32名の指名権を争うチームに加わらないことになっている。しかし、ペイトンGMは2022年NFLドラフトにおけるブロンコスの見通しを依然として心配していない。なぜなら、手放した指名権を抜きにしても、ブロンコスは今年のドラフトで9つの指名権を保有しており、そのうち5つが4巡目までのものだからだ。これは他の19チームよりも多い上に、2桁の指名権を持っているのは7チームだけだ。上位指名権がなくてもチームのニーズを満たせると考えているペイトンGMはこう話している。

「われわれは本当にいい立場にいる。それらのラウンドを活用すればチームやデプスをアップグレードし、スピードをアップグレードできるのだから、必要なことはすべてできる」

ブロンコスにとっての最初の選択はドラフト2巡目の終盤である全体64位の指名であり、その後2ラウンドでさらに2名ずつを指名する予定だ。また、ドラフト中に指名する順位を上げたり下げたりする機会はまだある。とはいえ、もし指名順位が上がったとしても、1巡目指名権をもらえるわけではなく、2巡目の中で比較的上位を指名できるようになるにとどまるだろう。ペイトンGMは次のように明かした。

「2日目には全チームに電話をかけることになるだろう。特に中盤にもなれば、自分たちが2日目に何をしたいのかが分かってくる。それから、動きたいのか、現状維持したいのか、それとも後退したいのか、決める予定だ。それは誰がいるかとか、自分たちが気に入った選手が何人いるかによる」

来週から始まるドラフトでどのような展開になろうと、ペイトンGMとそのチームは手放した指名権がウィルソン確保に有効に使われたことを思い出して心強さを覚えるだろう。

「長く待つのは大変だ。落ちてくる選手もいるだろう。私はビクビクしっぱなしになると思う。部屋全体も落ち着きがないだろうね」と語ったペイトンGMは「ただ、この記者会見に臨んで、うちのクオーターバックがレシーバー全員に投げているのを見ると、かなりいい気分だ。毎日そういう気分にさせてくれるクオーターバックがいるのだから、1週目も気持ちよく過ごせると思う」と続けた。

【RA】