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レイダースとパッカーズがTEウォーラーのトレードを協議中との報道を「笑えるほどあり得ない」とQBカー

2022年04月27日(水) 10:24


ラスベガス・レイダースのデレック・カー【AP Photo/Ron Schwane】

打ち上げ花火のように次々と大型トレードが実を結ぶオフシーズンが続く中、2022年のNFLドラフトを前にまたしても大きなトレードが実現する可能性は十分にある。

昨年のオフシーズンにグリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが不満を抱えていることが初めて報じられたのはドラフトの初日で、この問題が解消するまでには数ヶ月間かかっている。

ゆえに、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルが正式にドラフト開始を宣言し、ジャクソンビル・ジャガーズが全体1位の指名権を行使する時が刻一刻と迫っていても、数々の報道やうわさが飛び交うと思われる。

その中には長引く話もあれば、すぐさま打ち消されるものもあるだろう。

ドラフトウィークを目前に、すでに著名なクオーターバックに笑われている報道がある。

長年パッカーズの専属記者を務め、『Cheesehead TV(チーズヘッドTV)』の共同設立者でもあるアーロン・ナグラーによれば、パッカーズはラスベガス・レイダースのタイトエンド(TE)ダレン・ウォーラーをトレードで獲得しようとしており、両者は話し合いを進めているとのことだ。

ナグラーの報道以前には、『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジェフ・ハウが4月上旬にパッカーズとレイダースがワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスのトレードの追加候補として匿名の選手について議論したと報じている。しかし、両者はフランチャイズタグのついた選手のトレードに他の選手を参加させることはできない規則があることに気づく。その結果、ウォーラーがその選手だったことが判明した。

現代社会においてはよくあるように、このうわさはレイダースのQBデレック・カーの耳に入り、カーはこのオフシーズンにチームがウォーラーをトレードする可能性を笑い飛ばした。

カーは「パッカーズとレイダースがダレン・ウォーカーのトレード交渉を進めているとアーロン・ナグラーが報道」という『Twitter(ツイッター)』の投稿をリツイートし、「笑えるほどあり得ない」とコメントしている。

レイダースはこの春に激戦区のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区で戦うため、アダムズやラインバッカー(LB)のチャンドラー・ジョーンズなどを加えて戦力を充実させた。もしウォーラーがトレードされれば、爆発的になると思われるレイダースのオフェンスから勢いが削がれるだろう。

その一方で、ウォーラーの契約はあと2年残っているが保証金はない。ウォーラーの年平均7,575万ドル(約9億6,467万円)の報酬はタイトエンドの中で16位だが、だからといってウォーラーよりも優秀なTEが15人いるというわけではない。ブレイクアウトシーズンとなった2019年に現行の契約を結んだウォーラーは、新たな契約に値する。レイダースが今後2年の間に彼と大規模な延長契約を結ぶつもりがないのであれば、早めにトレードすることが最も高い報酬を提供することになると言えよう。

だがカーの意向が通れば、彼は2022年シーズンにウォーラーを武器の一つに据えることができる。

【R】