ニュース

IPPプログラムの4名がAFC南地区4チームに配属

2022年05月04日(水) 03:36

フィールドに置かれたフットボール【AP Photo/Mark J. Terrill】

NFLはドイツ、オランダ、イギリスの選手が2022年インターナショナル・プレーヤー・パスウェイ(IPP)プログラムの参加資格を得たと発表した。2022年に6年目を迎えるIPPプログラムは国際的な選手のパイプラインを強化するNFLの取り組みの一環であり、各国の優秀なアスリートたちにNFLレベルで競い、スキルを向上させ、最終的にはNFLのロースターに登録されることを目指すものだ。

IPPプログラムの最初の一歩として、NFLは昨年10月にイギリスとメキシコでインターナショナルコンバインを実施しており、21カ国から66名のアスリートが参加した。コンバイン終了後、選出された12名の選手が今冬にアメリカに集結し、NFLの伝説的なプレーヤーであり、NFL選手育成・パフォーマンス担当シニアアドバイザーであるルシャールズ・ベントレーが運営するOLPパフォーマンスアカデミーにて、NFL選手やドラフト候補生らとともに、さらなるトレーニングや育成プログラムを受けてきた。それらを経て、今年3月に行われたプロデーで、その才能を披露する機会を得ている。

プロデーではIPPプログラムの選手2名が顕著なパフォーマンスを発揮し、4月にはチームとの契約に至った。ナイジェリア出身のチグボ・ロイ・ムバエテカとハガイ・チソム・エンドビージはそれぞれニューヨーク・ジャイアンツとアリゾナ・カーディナルスと契約を締結。両選手はNFLレジェンドでニューヨーク・ジャイアンツとともに2度のスーパーボウル制覇を成し遂げた元ディフェンシブエンド(DE)のオウシ・ウメニオーラがナイジェリアに設立したフットボールプログラム『The Uprise(ジ・アップライズ)』を通して発掘された。

NFL国際部門COOであるダマニ・リーチは「IPPプログラムは国際的な選手の発掘と育成に役立っており、毎年、選手の質が向上していることに興奮を覚えている。今年はロイとハガイがすでにチームと契約しており、このプログラムには大きな勢いがある。プログラムを通してチームに配属された選手たちとともに、彼らもまた、NFLの環境でさらなるスキル向上の機会を得られる。各チームは今夏のキャンプで選手らを迎えることを楽しみにしている」と述べている。

【今年の参加者一覧】

選手 ポジション 所属チーム
マルセル・ダボ ディフェンシブバック(DB) ドイツ インディアナポリス・コルツ
アデダヨ・オディレイエ ディフェンシブライン(DL) イギリス ヒューストン・テキサンズ
トーマス・オドゥコヤ タイトエンド(TE) オランダ テネシー・タイタンズ
アヨ・オイェロラ ディフェンシブバック(DB) イギリス ジャクソンビル・ジャガーズ

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区に属する4チームがトレーニングキャンプ終了まで各選手をロースターに登録する。その時点で、4名はインターナショナルプレーヤーとしての練習生枠免除の対象となり、各チームは練習生の枠を追加で手にする。また、各チームはIPPプログラムの選手をシーズン中にアクティブロースターに昇格させる機会も有している。

今年のIPPプログラム選手が所属することになったAFC南地区は無作為に選出されたもので、IPPプログラムに参加する6番目のディビジョンだ。