仕事再開を心待ちにするイーグルスQBハーツ、「俺のチームだ」
2022年05月05日(木) 22:205月まで乗り切ったジェイレン・ハーツは引き続きフィラデルフィア・イーグルスの先発クオーターバック(QB)と目されている。
いくらかのロースター入れ替えがあった中で、フルシーズンをまだ一度しか経験していないハーツは、長期的な能力を証明できるほど十分なプレー時間を与えられていない。イーグルスにとってはまた忙しいオフシーズンだった。だが、ジェネラルマネジャー(GM)ハウィー・ローズマンが複数のポジションをアップグレードする一方で、ハーツの代わりを獲得しなかったというのはうなずけるというものだ。
空中では、例えばジャスティン・ハーバートのように突き抜けてはいなかったものの、イーグルスはワイルドカートに進んでフットボール界を驚かせた2021年のハーツに満足しているようでもある。これらを考慮に入れ、QBルームへの追加がなかったことから判断すると、2022年はハーツのショーになりそうだ。
「チームにはそう言われている」とハーツは現地4日(水)に打ち明けた。「言ってることは分かるだろう。そういう理解なんだ。俺のチャンス。俺のチームだ。それで伝わるはずだ、そうだろ? 俺のチームなんだ。始める準備はできている」
オフェンスに未熟な若手を手に入れるために複数の1巡目指名権を費やすのではなく、ローズマンはその1つをニューオーリンズ・セインツに譲る代わりに貴重な将来の資本を確保した。そして彼は外部から聞こえるハーツへの疑いの声を無視して、2022年にハーツが共に戦う武器を手に入れることを選んだ。
新顔の1人がワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンで、彼はデボンタ・スミスと組み、ハーツのための強力なレシーブデュオを結成する。
「彼は大学時代からすごく優秀な選手だった」とブラウンについてハーツは評価した。ブラウンはドラフト1巡目の最中にテネシー・タイタンズからトレードされ、その後大型の延長契約を手にしている。「常にボールを持ってプレーを作ることができて、体を使い、ディフェンダーをはねのけ、タックルをブレークする能力を持っていた。今のレシーバールームへの最高の増員だ。楽しみだよ」
2021年のフィラデルフィアはほぼ強制的にボールを投げさせられて大きく苦戦し、そこからランファーストのオフェンスへと変身することで最終的にはラッシングでリーグをリードするようになった。それによってイーグルスは驚きのプレーオフ進出を果たしている。レシーブ陣の強化は彼らの攻撃にバランスをもたらすはずであり、ハーツがもう1年NFLを経験し、ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニと1シーズンを過ごしたことについても同様の効果が期待できる。
「やればやるほど全てが改善するものだと思うし、効率も上がる。それが自然と解決につながるはずだ」とチームのパッシングゲームについてハーツは言う。「俺に必要なことの1つは一貫性だった。3年目に入るにあたり、それが俺のアプローチの全てだ。一貫性を保つこと」
「去年を振り返ると、すごく高いレベルでプレーしたゲームもあり、そうじゃなかったゲームもあった。このリーグでは一貫性が全てだと思う。最後には、今やっている努力が大事なんだ。でも俺たちはそれを追っているし、俺もそれを追っている。一貫性があればエリートになれると考えている」
わずか18カ月前には高齢化で不安だらけだったロースターが、今ではNFL内でも有望なグループの1つになった。ハーツ1人がグループの主役ではないかもしれないが、ブラウンやスミスを含めて彼がそのニューフェイスの1人なのは確かだろう。
「イーグルの1人でいるには今がエキサイティングな時だと思う」とハーツ。「俺たちが達成したあれこれや、去年乗り越えたものを思うと、期待できることがたくさんあると思う。それが分かっているから、俺がみんなに言ったのは、ベースが整ったってことだった。基準が設定されたんだ。この先は登る道しかない」
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