シーホークスのQB状況に関して、「トレードの見通しはない」とキャロルHC
2022年05月06日(金) 23:39ラッセル・ウィルソンがデンバー・ブロンコスに旅立ち、シアトルにはクオーターバック(QB)の難問が残された。
フリーエージェンシーの騒乱が通り抜け、2022年のNFLドラフトも同様に過ぎ去った。シーホークスは大きなしぶきを立てることなくそれを乗り切り、ヘッドコーチ(HC)のピート・キャロルはこの先もひっそりと過ごすことになりそうだと言っている。
「われわれは常に競争中だ」と現地4日(水)の夜、キャロルは『Sports Radio 950 KJR-AM(スポーツ・ラジオ950 KJR-AM)』のインタビューで語ったと『ESPN』のブレイディ・ヘンダーソンが伝えている。「私はあなたが予想しなかったであろうことを何一つ言っていないが、幸い、われわれは常にそうして運営してきた。今回もそれが合っている。なので、われわれは観察している。誰かをトレードする未来は見えない。そのようなことは起こらないだろう。だが、われわれは自分たちのクラブを助けるチャンスに対しては引き続きオープンでいる。そして、その間にわれわれはただ懸命に戦い、競い続ける。常に可能性はあるのだから、それに対してはオープンでいる」
キャロルとシーホークスがクリーブランド・ブラウンズで宙ぶらりんの状態となり、おそらくもうフィールドに出ることはないだろうと考えられているベイカー・メイフィールドの獲得に動くのかどうかに関心が集まっていた。
このオフシーズン中、メイフィールドとシアトルを結びつける報道が多くなされてきたが、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはドラフト2日目の4月30日(土)に、シーホークスのメイフィールドへの関心度は“良くても生ぬるい”程度だと報じていた。メイフィールドがそれほどシアトルと相性が良くなさそうだということが関係しているという。
また、シーホークスがフリーエージェントのQBを手に入れる可能性もあるのではないかとキャロルは質問されているが、もしそうなら、彼は何も打ち明けていないことになるだろう。
「今言った以上のことを私があなたに話すことはないよ。だが、トライしたことは褒めてあげよう」とキャロルは笑いながら言った。「正直な話、われわれは何が入手可能かを調べ、探し続ける。だがそれはわがクラブを助けるためであり、自分たちが良くなるためだ。そうした状況が現れるなら、動く準備はできている」
ウィルソンをブロンコスに行かせたトレードで、シーホークスはQBドリュー・ロックを手に入れた。さらにジーノ・スミスとも再契約した。
先の“われわれは常に競争中だ”というのはキャロルお決まりのフレーズだが、今のところ、シアトルのQBスポットをめぐってはスミスとロックによる競争が差し迫っているようだ。
一方で楽観視できる理由があるとすれば、ワイドレシーバー(WR)D.K.メットカーフの存在だろう。
メットカーフとの契約延長については、キャロルも珍しく確信に満ちたコメントをしており、これはメットカーフ自身が語った見解とも一致している。
「われわれは彼にいてほしいと思っている」とキャロルはヘンダーソンを通じて述べた。「彼もここにいたがっている。答えを出すつもりだ。いくらか時間はかかるが、まとまるだろう」
新しいクオーターバックがシアトルにやってくることはないとしても、彼らの優秀なレシーバーには新契約がやってきそうだ。
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