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QBウィルソンは肉体的にも精神的にも成長しているとジェッツHCサラー

2022年05月09日(月) 10:26

ニューヨーク・ジェッツのザック・ウィルソン【AP Photo/Steven Senne】

先月のドラフトで1巡目の選手を3人獲得したニューヨーク・ジェッツは今、2022年シーズンに向けて期待に満ちあふれている。

ヘッドコーチ(HC)のロバート・サラーは今週末に行われたルーキーミニキャンプでクオーターバック(QB)のザック・ウィルソンの近況を報告し、オフシーズンの興奮をさらに高めた。

サラーHCは「ザックはいい感じだ」と現地7日(土)に『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』に述べている。「彼はウエイトルームに通っていることは間違いなく、いい意味で肉付きが良くなった。体格が良くなったのは確かだ。フットボールを投げる時の詰めの甘さや細かいところはまだ課題として残っているが、準備は順調だ」

昨年のドラフトで全体2位の指名を受けているウィルソンはちょうど一年前、体重約95kgを記録していた。身長約190cmの体格をさらに強化することは、サックを回避したり、投球のモーションを改善したりするに当たって大いに役立つだろう。

その体格とは別に、ウィルソンが2年目の早い段階でQBとして成熟していることをサラーHCは認めている。

「彼はオフェンスの初期段階から実にうまくコントロールしており、それに関してはとてもいい仕事をしている」とサラーHCは述べた。「ちょっとしたことではあるが、少しずつ安定感が増している。もうルーキーではないから、発言する回数も増えている。かなりいい感じだ。オフェンスに馴染んできて自信もついてきたようだ。オフェンスを理解するのに手間取ることはなかったが、それでもルーキーだった彼にとって難しい部分もあっただろう。一年前よりは確実に成長している」

ウィルソンはルーキーイヤーで苦戦を強いられたが、有望株としての片鱗も見せている。22歳のウィルソンはパスで2,334ヤードとタッチダウン9回、インターセプト11回を記録し、自らの足で185ヤードとタッチダウン4回をマークした。パス成功率55.6%という数字は彼の成長に必要な改善を反映しているが、発展途上のロースターとともにプレーし、シーズン半ばに膝のケガを負ったことが、ウィルソンのルーキーイヤーの成績を裏づけている。

ジェッツはフリーエージェンシーでガード(G)のレイケン・トムリンソンを獲得してオフェンシブラインを強化し、C.J.ウゾマーとタイラー・コンクリンという二人の安定したタイトエンド(TE)も追加。さらに、ドラフトではワイドレシーバー(WR)のギャレット・ウィルソンとランニングバック(RB)のブリース・ホールを獲得することで、ひとまず紙面上はザック・ウィルソンにとってのオフェンスを改良したことになる。サラーHCのユニットはセカンダリーを刷新することでディフェンス面においても大幅な改善を試みており、ジェッツはフリーセーフティ(FS)のジョーダン・ホワイトヘッドとコーナーバック(CB)のD.J.リードと契約を結んだ上、2022年のNFLドラフトでは全体4位指名でCBソース・ガードナーを手に入れた。トレードバックで1巡目の指名権を得たジェッツはディフェンシブエンド(DE)のジャーメイン・ジョンソン二世も獲得し、ウィルソンの成功を支えるジェッツのディフェンスをさらに強化している。

アップグレードした体格と新たなレベルの才能を持って自主参加のオフシーズンプログラムに参加したウィルソンは、大きな期待がかかるシーズンに向けての準備を進めている。

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