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コマンダースWRドットソンがリベラHCの助言に従いペンシルベニア州立大学の卒業式に出席

2022年05月09日(月) 09:47

ワシントン・コマンダースのジャハン・ドットソン【AP Photo/Alex Brandon】

ルーキーミニキャンプがすでに始まっている中で、ワシントン・コマンダースのワイドレシーバー(WR)ジャハン・ドットソンは現地7日(土)に行われたペンシルベニア州立大学の卒業式に出席しようと考えてすらいなかった。

ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラが介入するまでは。

『PennLive.com(ペンライブ.com)』によると、ドットソンは「本当は卒業式に行かずに練習に参加するつもりだったけど、(リベラHCが)それは滅多にないことだと言ったんだ。彼は俺が行くのに賛成してくれていた一方で、俺はそう提案されるまで練習を休むなんて考えてもいなかった」と述べたという。

ドットソンは5月6日から行われるコマンダースのルーキーミニキャンプに向けて準備していた。2日目の練習はもともと卒業式の日程とかぶっている。ドットソンはプロとしての義務に専念していたが、ベテランコーチは賢明にも彼に一生忘れられないような経験をさせようとしたのだ。

ドットソンは「家族にはこの目標を達成していない人が多いから、大学を卒業するというこの目標を達成できたのは、自分にとっても家族にとってもかなり大きいことだ」と話している。

「自分がどれほど恵まれているか説明することすらできない。常に神に感謝している」

コマンダースから2022年NFLドラフト全体16位で指名されたドットソンは、相次いで1巡目で指名を受けた6人のワイドレシーバーのうちの1人となった。リベラHCはドラフト前から22歳のドットソンの才能を少しも疑っておらず、ドラフト前の公式訪問も必要ないと感じていたほどだったようだ。

『NBCSportsWashington(NBCスポーツ・ワシントン)』によれば、リベラHCは『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』に出演した際に『NFL Network(NFLネットワーク)』のリッチ・アイゼンに次のように語ったという。「使える選手はちゃんとそろっていた。その中の1人がジャハンで、とても、とてもいい選手だと感じていた。われわれは彼に好感を持っていた上で、単純に彼のことは十分に分かっていると思っていたから(トップ)30訪問でも呼ばなかった。期待していたような選手だったし、われわれは思っていた通りにやりとげたのだ」

「彼に対しては何の疑問も抱いていなかった。プロデーには6人以上のスタッフが参加して、そこにいる間、彼のことを念入りに確認した。われわれは彼のことを徹底的に調べてきた。彼については何の疑問も抱かないと思っていたし、彼に関する限りは何も気づかせたくなかったから連れてこないことにした」

ドットソンの不在は、コマンダースが彼らの意図を隠すために使った戦略的な策略と見ることができる。しかし、人生の新たな章がワシントンで始まる前に大学でのキャリアを適切に締めくくってもらうために、リベラHCは土曜日にユニバーシティ・パークでルーキーの存在を確認したのだ。

【RA】