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「ノーリスク、ノービスケット」の攻撃プラン継続を明かしたレフトウィッチOC

2022年05月11日(水) 20:00

バイロン・レフトウィッチ【AP Photo/Ralph Freso】

タンパベイ・バッカニアーズのサイドラインには新ヘッドコーチ(HC)がいるが、旧ヘッドコーチはまだチームに残っている。

しかし、攻撃コーディネーター(OC)はまだバイロン・レフトウィッチであり、それゆえ新旧のヘッドコーチが、攻撃のゲームプランについて手を出すことはそう多くはないだろう。

現在引退したブルース・エリアンスがジェネラルマネジャー(GM)のシニア・アドバイザーという新しい役割で攻撃的なゲームプランに意見を述べるかどうか、現地10日(火)に尋ねられたレフトウィッチは、物事がどのようになるのか、物事がどのようにされているかを明確にするために最善を尽くした。

レフトウィッチは「オフェンシブゲームプランの立場から意見することはないだろうし、それは新しいことではないと思う。去年、君たちが“レッドライン”について話していたのを覚えているよ。そんなことは一度もなかった。どこから来たのか分からない。彼が今までそんなことをしたことはないと思う。それがB.A.のいいところで、彼は私を理解してくれていたので、そんなことがあれば私自身が苦労することになっただろう。それに、誰もB.A.にコールを指示することはなかった。だから、彼はそれを理解している。つまり、全体的には2019年と同じになる。私はオフェンス志向のヘッドコーチのもとで攻撃コーディネーターをしているから、みんなヘッドコーチがオフェンスをリードしていると思っているんだろうね。でも、私が入ってきた時からそれに近いものは一切なかった、ジェイミス(ウィンストン)がいた2019年から、私がフル回転しているんだ。私もノーリスク・ノービスケットの考えを持っているというだけだ。同じこと、同じままだ。何も変わらない。すべてが現状維持のはずだ」と話した。

2019年にエリアンスがバッカニアーズのヘッドコーチになり、レフトウィッチが攻撃コーディネーターになってから、チームのオフェンスは現状維持とは言い難くなった。リーグ屈指の出来栄えになっている。

バッカニアーズのオフェンスは好調にもかかわらず、2021年にはエリアンスがレフトウィッチとクオーターバック(QB)トム・ブレイディが取り組んだプレーをゲームプランから削除することがあるとうわさされていた。それゆえ、前述したようにレフトウィッチから“レッドライン”への言及があったのだ。現在、エリアンスは退任し、元守備コーディネーター(DC)のトッド・ボウルズがヘッドコーチに就任している。エリアンスは当初、チームのシニア・フットボール・コンサルタントと発表されていたが、チームのウェブサイトにはジェネラル・マネジャーのシニア・アドバイザーと記載されている。

エリアンスがレフトウィッチにとって邪魔になるという考え方は、エリアンスが長い間レフトウィッチがヘッドコーチの仕事を得ることを切望し、「レフトウィッチがもっと評価されるべきなのに自分とブレイディがあまりにも多くの評価を受けている」とまで言ったことを考えると、少なくとも不自然だと思われる。

レフトウィッチがバッカニアーズでOCの手綱を取ってから、チームは各シーズンの得点ランキングでトップ3に入り、獲得ヤードでは7位より下になったことはない。

ウィンストンはレフトウィッチのもと、2019年にNFL最多の5,109ヤードとキャリアハイとなる33回のタッチダウンを記録した。そこにブレイディが加入し、キャリア初のタッチダウン40回以上を2シーズン連続で記録した。ブレイディは2021年、キャリアハイの5,316ヤードを記録し、パスでもリーグを牽引した。

バッカニアーズのオフェンスは確かに強さを保っており、レフトウィッチはオフシーズンの変更があったとしても、攻撃を修正点だとは考えていない。

「毎年違いはあるが、私はあまり多くの変化を予想してはいない。微妙な変化はあるのだろうか。私は毎週どのような選手が適しているかを考えて、ポイントを獲得し、試合に勝つために最善のことをしようと毎年意識している。勝つために攻撃の観点からできることがあれば、何でもやってみる。それをどう実現するかは、私にはあまり関係ない」レフトウィッチはそうコメントした。

【AK】